記憶に残る鍋料理,再び味わえるチャンスがやって来たようです(๑˃̵ᴗ˂̵)

 白菜鍋は僕にとってとても懐かしいお料理です。どういうわけか自宅ではあまり頂く機会が無かったのですが,少年時代に母と僕とで都内の叔母の家に遊びに行ったときにはよく登場しました。事前に鍋で豚肉と白菜と春雨とをほんの少し塩味をつけた水でよく煮込んでおき,頂く際には卓上で加熱しながら各自取り分けて塩胡椒をして頂くというシンプルなお料理でしたが,これが本当に美味しかったのをよく覚えています(๑•ᴗ•๑)
 因みに,通常の鍋物と異なり「途中で具材を追加する」ということはありませんでしたので,代わりに事前に大量に作るのが流儀でした。当然,沢山余りますが無駄にはなりません。翌日には煮込み料理か雑炊として頂いたものです。その際には前日とは打って変わって濃いめに塩をしておくのですが,これまた非常に食が進んだのを今もよく覚えています。

 その後になって,こちらの白菜鍋は元々の名を「扁炉(ピエンロー)」といって中国発祥のものであることを知りました。僕が何が違うのかというと,あまり違わないようです。調味料として胡麻油を入れるのを我が家では省略していたという点だけが異なりますが,これはアッサリ食べられるようにという母や叔母の工夫でしょう。今回出会ったレシピも胡麻油を使っていますね。今の僕はコッテリしたお料理も大好きですから,せっかくですし胡麻油を入れる本来の姿で頂いてみたいところです (*゚∀゚) もしさっぱりした味のほうが良ければ,途中から胡麻油抜きで頂けば良いのですから。

 まず下拵えです。白菜は縦半分に切り,片方は葉と芯とに切り分けます。芯は食べやすい大きさの削ぎ切りにし,葉は一口大に切っておきます。残りの片方切り方を変え,繊維を切るように千切りにします。椎茸は石づきを取って薄切りに,春雨は表示時間通りに水で戻したら水気を切って食べやすい大きさに,そして豚肉は長さ5㎝に切っておきます。それらの下拵えが終わったら鍋に水・酒・味醂を張って火に掛け,煮立ってきたら削ぎ切りの白菜の芯・豚肉・椎茸を入れて10分ほど煮こみ,更に一口大の白菜の葉・春雨を加え,更に千切りの白菜の半分を加えて3分煮たら,器に汁ごと取って胡麻油・塩を入れて頂きます。途中,千切り白菜が足りなくなったら鍋に加えて野菜も食べきってしまいましょう。

 こちらでは,酒や味醂を使うのですね。我が家ではあくまでも水だけで煮ていたので,一体どんなお味になるか興味津々といったところです。いずれにしても,子供時代に母や叔母と一緒に頂いた懐かしいお味を再体験出来ることだけは,きっと間違い無いでしょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



とろとろ白菜とシャキシャキ白菜の中国風鍋