一見普通に見えて,実は美食の国フランスで磨き上げられた「パリおにぎり」,僕も是非頂いてみたいです(๑˃̵ᴗ˂̵)

 おにぎりというのは我々日本人にとっては実に食べ慣れた食材です。僕も子供の頃から母の創ってくれたおにぎりを持って幼稚園に通い,小学校の遠足に行き,中学や高校でも昼食に食べたのを実に懐かしく覚えています。この他に駅におにぎり専門店があり,学校帰りに小腹を満たすのに買い食いなどもしたものでした。その専門店は味の良さが評価されて今では故郷の百貨店に入っています。僕も暫く帰省しておりませんが,故郷に帰ったら百貨店でおにぎりを購入し,久々に少年時代の思い出に浸りたいものだと感じております(◍•ᴗ•◍)

 さて,そのおにぎりが最近ではフランスでも人気なのだというお話を聞くようになりました。以前にもフランス風のおにぎりについて文章を書いたことがありましたね。フランスといえばバゲット(フランスパン)という実に美味しいパンがあることでも知られているように小麦を主食にしている国ですから何だか一瞬驚いてしまいそうですが,考えてみれば驚くような話ではありません。お米を主食にする日本人もパンや麺類といった小麦製の食品を頂けば「美味しいなぁ(ღˇ◡ˇ*)♡」と感じるのですから,逆にフランスの方々がお米を美味しく召し上がっても何の不思議も無い。そもそもフランスにも元々ご飯ものは存在し,たとえばブランケット・ド・ヴォ―(子牛のクリーム煮)には本邦のカレーやハヤシと同様にご飯を添えますし,以前にも申し上げたとおり「サラド・ド・リ」という散らし寿司なども好まれているようです。とすれば,フランスの方がおにぎりを召し上がって「美味しい」と感じても別に驚くようなことではないでしょう。
 そのような受容が進み,現在ではフランスの人々の好みに合致したオリジナルのおにぎりも作られるようになってきているようです。日本でも中国発祥のラーメンやインド発祥のカレーが独自の進化を遂げていますが,それらと事情は同じですね。そうしたフランスで独自進化したおにぎりを「パリおにぎり」と呼ぶのだそうです。

 こちらで紹介されている「牛肉とにんにくバターのおにぎり」も,そんなパリおにぎりの一つです。静岡の食堂「創作ダイニング 必然」のオーナーシェフであるDOI氏が運営するYouTubeチャンネル「DOI_料理人」で発信されたレシピを,8KAARII8氏が実際に作って判り易く纏めて下さったものということで,ご両者に感謝しながら具体的にどんなものか見ていくことに致しましょう。
 まずフライパンに水を入れて中火で沸かし,牛肉を入れます。アクを取り除いたら弱火にして醤油・酒・味醂・砂糖を入れ水分が無くなるまで煮詰めて皿に取り出します。次にフライパンをキッチンペーパーで拭いたら微塵切りの大蒜とオリーブオイルを入れて弱火に掛け,香りが出てきたらバターを加えて混ぜ,完全に溶けたら白ワインを加え一煮立ちさせ醤油・味醂を加え煮詰めてソースを作ります。そしてボウルでご飯・ソース・牛肉をしっかり混ぜ合わせてラップに載せたものを握っておにぎりの出来上がりです。

 これは我々にとっても馴染み深い甘辛さと大蒜やバターの香りとを同時に味わうことの出来る,面白いおにぎりですね。日本で育まれてきた伝統をしっかりと活かしつつヨーロッパのテイストを加えた,実に魅力的な存在とも言えるでしょう。或いはこちら,市販の牛肉しぐれ煮を使っても作れそうな気が致しますが,まずはレシピどおりに作ってから自分なりの工夫を加えてみましょう。
 この「牛肉とにんにくバターのおにぎり」,近いうちに実際に作って賞味したいパリおにぎりだと感じさせられているところです٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °



牛肉とにんにくバターのおにぎり

 

 

にぎり