鰤で作るセビーチェ!(^^)! これは早速やってみよう(⁎˃ᴗ˂⁎)

 皆様は魚の刺身はお好きでしょうか。最近は「新鮮で衛生的なお魚は生で食べることが出来るし,しかも美味しい」ということが全世界で広く知られるようになりました。このため外国から日本に鮮魚を輸入しようとしても外国の水産業者に競り負けてしまうなどというお話を耳に致します。昔から鮮魚の刺身を好んでいた日本人としては鮮魚が入手出来ないというのは少なからず残念なことではありますが,また一面において刺身ほど美味しいものが外国でも知れ渡れば当然そういうことにもなるだろうという思いを感じないでもありません(*・ω・)

 そのように諸外国で刺身が好んで賞味されるようになったのは最近のことですし,それは日本の刺身が大きな影響を与えたことも言うまでもありません。しかし実はこれには大きな例外があるのだというお話を僕は以前に聞きました。「鮮魚を生のままで頂く」というのは誰でも一度は考えることでしょうが,その「加熱せずにそのまま食べる」という単純な発想を維持したまま高度な鮮魚料理を作り出した国は日本だけではなく,ペルーもまたそうなのだとか。そのペルーで作られる生魚料理は「セビーチェ」といい,今もペルーの国民食とされています。
 ペルーでは古来鮮魚が非常に好まれていました。同国ではインカ帝国の故地であり,帝国の首都クスコは海から640kmも離れた標高3,400mの高山の中に所在しましたが,港町チャラから駅伝制の飛脚によって連日クスコまで魚が輸送され,皇帝の食膳には僅か2日前に獲れたばかりの鮮魚が必ず登場したのだとか。考古学者たちの調査によると同国では紀元前から生魚を食べる習慣があったということですから,インカ皇帝もまた山中の宮殿でセビーチェに舌鼓を打っていたに違いありません。

 セビーチェの素材となる魚は多岐にわたります。ペルーでは白身魚を使うことが多いようですが,日本人と同様にペルー人もまた,安全に生食出来る魚であれば悉くセビーチェにして賞味するのだとか。今回は魚屋三代目(柳田昇)氏が鰤で作るセビーチェのレシピを紹介して下さっています。南米のペルーでは鰤は取れませんが,ペルーの方たちも恐らくそのことは一向に気にしないでしょう。むしろ「美味しい鮮魚を食べることが出来て嬉しい」とお感じになることと思います。そんなわけで早速,作り方について見ていくことに致しましょう。
 セビーチェは生魚のお料理ですが,食べる前に軽く味付けをするところが日本の刺身と違います。まず刺身に塩をして5分置き,キッチンペーパーで水分を拭き取ります。その間にマリネの準備。まずはトマトを串切りにして,玉葱は1~2㎜厚さにスライスしてボウルで3分ほど水に晒しザルに上げて水気を切ります。ボウルでレモン汁・オリーブオイル・塩・下ろし大蒜をよく混ぜ合わせてマリネ液を作り,刺身とトマトを入れてよく混ぜ合わせて5分ほど冷蔵庫で冷やします。皿に玉葱を敷いた上に刺身とレモンを載せてマリネ液を掛け,刻んだ青唐辛子を乗せて完成です。但しペルーでは青唐辛子も刺身と一緒にマリネ液に入れるので,辛いものの苦手な人が居ない場合には青唐辛子も一緒にマリネしてしまうとよろしいかと思います。

 日本の刺身とは一味違い,そして同じくらい美味なペルーのセビーチェ。先ほど「外国の水産業者に競り負けてしまう」というお話をご紹介しましたが,今のところ鰤は問題無く入手出来るようです。鰤の刺身を買ってきて,遠いペルーの美味を大いに堪能したいものですね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



ブリ刺身をレモン汁とにんにくで5分締め「ブリのセビーチェ風」野菜も食べられる中南米風おつまみレシピ