シンプルながらとても美味しそうなお鍋ですね。是非試してみたくなりました(⋈・◡・)
 
 寒い季節です。こんな時期には,鍋物が非常に美味しいですね。鍋物といっても色々なものがありますが,僕は最近豚肉の鍋料理に凝っています。豚肉というのはあまり多くの具材を使わないシンプルな鍋物に向いているようで,たとえば常夜鍋だとホウレン草,白菜鍋だと白菜と春雨だけといったものが特に美味しいと感じているところです。

 今回は「豚肉とレタスのしゃぶしゃぶ」というお料理に出会いました。こちらは鹿児島県のホテル「南洲館」の名物料理で,ホテルでは「くろくま」という名前で提供されているものを瀬川知香氏が一般家庭向けにアレンジして下さったレシピです。鹿児島県というのは古くから豚肉で有名で,日本人があまり肉を食べなかった江戸時代にも既に養豚が行われていた所です。薩摩藩の江戸屋敷でもそれは同様で,藩士向けの養豚みならず一般への販売も行われていたとか,或いは最後の将軍になった徳川慶喜が若き日に薩摩藩から提供された豚肉の美味に驚いて「もっと欲しい」と頼みに行ったとか,そういったお話が今に伝えられているほどです。そんな鹿児島県の美味と聞けば,一体どんなものなのか期待してしまいますね(⁎˃ᴗ˂⁎) 早速,詳しいレシピを見ていくことに致しましょう。

 まずは下拵え。レタスは大きめに手で千切ります。そして椎茸は食べやすい大きさに切り,エノキは根元を落として食べやすい大きさに切り,シメジは小房に分けておきます。鍋には水を張ってだしパックを入れて火に掛け,沸騰したら4分ほど煮出して取り出しておきます。
 それらが終わったらいよいよ本番です。出汁の入った鍋に醤油・味醂・酒を入れて火に掛け,続いて椎茸・エノキ・シメジを入れて火を通します。火が通ったらレタスと豚肉を入れ,お肉の色が変わったらいよいよ完成です。しゃぶしゃぶというと通常はポンス醤油や胡麻たれが使われますが,こちらでは「麺つゆと炒り胡麻」というタレが紹介されています。どれを使うかはお好み次第のようですが,僕ならば「ポンス醤油」と「麺つゆと炒り胡麻」を使ってみたいところですね。適宜具材を追加しながら頂きますが,その際には「レタスはだしにくぐらせる程度で、歯ごたえを残す」のがポイントだと瀬川氏が註記して下さっていますので,これは我々も忘れぬように致しましょう。
 食べ終わったらシメは蕎麦。生蕎麦ならそのまま鍋に入れて大丈夫ですが,周囲に粉の付いたものや乾麺については一度湯がいた上で投入せよということです。この際には用意しておいた麺つゆを鍋に入れて煮こみ,しっかりと味付けをしておきたいところですね。蕎麦はサッと煮こむ程度が美味しいようです。

 これは本当に美味しそうです😋 是非近いうちにやってみたいのですが,こちらのお鍋について瀬川氏は「年末の年越しそばにも良さそう」と面白いことを仰っています。まだ寒い今のうちにしっかりと練習して作り方を覚えておき,今年の大晦日にはこちらのお鍋を囲みながら年越しすることをワクワクしながら心待ちにするというのも楽しいし,何だか面白そうですね♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



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