これはまさに少年時代の僕の求めていた味ではないか。そんなことを思ってしまいます(๑˃̵ᴗ˂̵)

 寒い日が続きますね。こんな季節,昔の我が家ではよく湯豆腐が登場しておりました。体が温まると両親が大喜びで頂いていたのを,今も昨日のことのように覚えております(๑•ᴗ•๑) 僕も豆腐は好物ですから湯豆腐も美味しく頂きましたが,実は今一つピンと来ないと感じておりました。我が家の湯豆腐は昆布を張ったお湯で豆腐を煮ながら同じ鍋で容器ごと温めている鰹節と刻み葱入りの醤油に漬けて頂くというもので,鍋料理でありながらあまりにシンプルに過ぎないかといつも感じていたのです。父や母の読んでいた雑誌には有名割烹や各家庭の湯豆腐が紹介されていて,それらの中には「豆腐と一緒に他の具を煮て頂く」というものも少なくありませんでした。鱈の身入りの湯豆腐や鶏モツ入りの湯豆腐などコクもありそうで大変魅力的に思われ「次はこういう湯豆腐を食べたい」と母にせがんだりもしたのですが,残念ながらそれは実現しませんでした。今にして思うと母はモツが苦手でしたから鶏モツなど入れたら母は食べられなくなってしまったでしょうが,鱈ならば父は勿論のこと母も大好物だったのですから母が希望を聴いてくれても良かったようにも思えるのですが。恐らく,父も母も「豆腐だけを煮て食べる」というシンプルさに美味を見出していたのでしょう。僕もこの歳になって,当時の両親の好みをある程度は理解出来るようになりました。しかし今の僕は当時の両親よりも年上になりましたが,それでも随分とコッテリした料理や複雑な味付けの料理を好む傾向があるようです。これは単なる個人差でしょうか。それとも,育った時代の違いでしょうか。

 そんな僕は今回「カルボナーラ湯豆腐」というお料理のレシピに出会えました。こちらは山本ゆり氏考案のお料理について,坂本リエ氏が実際に調理して文章に纏めて下さったものです。実にコクがありそうで,思わず食欲を誘われますね。少年時代に母に提案したものとはだいぶ違いますが「そうそう,子供時代の僕はこういうボリュームのある湯豆腐を食べたかったんだよ(ღ✪v✪)!!」と思わず声を上げたくなるような気分で,早速,詳しい作り方を見ていくことに致しました(⁎˃ᴗ˂⁎)
 まずは下拵えにベーコンを1cm幅に,そして絹ごし豆腐を1丁あたり4等分に切ります。それが済んだら鍋に牛乳・豆腐・顆粒コンソメ・ベーコンを入れて弱~中火に掛けます。煮立ったところで卵とピザ用チーズとを加え卵が半熟になるまで煮て器に取り,ブラックペッパーを掛ければ完成です。

 また随分とシンプルな調理法ですし卓上で鍋に掛けるわけでもありませんが,これもまた湯豆腐の一種といえるでしょう。それも極上の(๑•ᴗ•๑) とはいえ僕ならばこうしたいという点はあり,ベーコンを事前に鍋で炒めておいたらもっと美味しくなるのではないかななどと感じてしまいます。鍋を熱する前にベーコンを重ならないように敷いて弱火で熱すればカリカリベーコンになるし,香ばしさが加わって更に美味しくなるように思われるのですが,これは単なる僕の好みでしょうか。
 ともあれ,まずはこちらのレシピどおりに「カルボナーラ湯豆腐」を作ってみてしっかりと習得し,その後に色々とアレンジしてみたいと思います。きっととても美味しいに違いありません😋



カルボナーラ湯豆腐