名脇役を主役に抜擢した炊き込みご飯,一体どんなお味なのでしょうか(⋈・◡・)

 長葱というのは我々の食生活に無くてはならぬ存在です。生のままだと強い辛味とスパイシーな香りを持ち,一方で加熱すれば辛味が消えて野菜とは思えないほどの濃厚な甘味を感じさせてくれますね。上手に使うことでお料理を何処までも美味しくしてくれる,実に有益な野菜であると言えますね。
 一方で,葱という野菜は名脇役ではあっても,料理の主な素材としてはあまり使われません。挙げるとすれば鮪と一緒に煮こむ「葱鮪鍋」,それから鶏肉と交互に串に刺して焼く「葱間」。この2種類の「ねぎま」くらいでしょうか。それらにおいても第一の主役はあくまで鮪や鶏肉であり,葱は脇役とは言わないまでも「第二の主役」の地位にあるというのが妥当な評価と言えるでしょう。

 そんなことを思っていたら,今回「農家ママのネギごはん」という炊き込みご飯に出会いました。こちらの記事はJAよこすか葉山の提供によるレシピを,料理研究家の中村まさこ氏が判り易く文章に纏めて下さったものです。こちらは通常脇役を務めている葱を主役に抜擢したお料理と言えるのではないでしょうか。「炊き込みご飯だって,第一の主役はお米なんじゃないの?」とお考えの方もいらっしゃるとは思いますが,僕などは米飯に余りに馴染み過ぎたせいか米飯を料理とは思えず,炊き込みご飯についても「米飯というキャンバスの上に,具材で絵を描いたお料理」「炊き込みご飯の主役は具材」とどうしても捉えてしまいますね。まあ,このあたりはあまり深く考察を深めてもあまり意味があるとは思えず,僕の感覚に従うことに致します。

 まず事前に米を研いでザルにあげて水気をきり,味付けのベースとして醤油・酒・胡麻油・鶏ガラスープ顆粒を混ぜ,葱は洗い茎は1~2㎝長・葉は1㎝長に切っておきます。油を敷かないフライパンを熱し葱の茎と葉とを別々に素焼きにして焦げ目をつけます。葱は素焼きなのでフライパンにくっつかぬよう弱火がよろしいでしょうか。それが済んだら米に醤油・酒・胡麻油・鶏ガラスープ顆粒を混ぜたものを合わせ水と葱の茎を入れて普通に炊飯します。炊き上がったら葱の葉を加え混ぜて蒸らして完成。そのまま頂いても,おにぎりにしても,半熟卵を載せ醤油を掛けて混ぜても美味ということですが,まずはそのまま頂いてみたいですね。

 葱という名脇役を主役に据えて,こちらは一体どんなお味なのでしょうか(⋈・◡・) 葱の香りと甘味とを存分に味わえるのは間違い無さそうです。是非食べてみたいと感じさせられますね。次のご飯を炊く際に早速試してみたいものです(๑•ᴗ•๑)



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