院展が故郷に帰ってくるのですね(๑˃̵ᴗ˂̵)

 北茨城市はその名のとおり茨城県の最北に位置し,お隣はもう福島県のいわき市です。山がちで海岸には大小の入江も多いという茨城県では珍しい地理的特徴を持ち,また温泉も沸くので魅力的な観光地として非常に人気のあるところです。そんな北茨城市のホテルに,以前親戚が勤務していたことがありました。北茨城市にはあまり縁が無く是非行ってみたかったのと親戚の勤務先の応援を兼ね,早速宿泊。新鮮な魚介類を賞味し,海を見ながらこんこんと沸く温泉に浸かるのはまさにこの世の極楽ともいうべきで「何と良い所なのだろう(ლ˘╰╯˘).。.:*♡」と感じたものです。その後も何度か足を運んでおりますが,そのたびに「北茨城市はとても良い所だな(◍•ᴗ•◍)」と感じるのは何も変わりません。皆様も是非,足を運んでみてください(*^^)v

 その北茨城市で最初にホテルに泊まった際,嬉しくて街中を歩き回っていると「ここは日本のバルビゾン」ということを書いた観光案内がありました。当時はまだスマートフォンなど無い時代ですから「?(。・о・。)?」と思って後日図書館で百科事典を読み「バルビゾンというのはフランスのセーヌ=エ=マルヌ県にある村で,ここに自然主義派の画家たちが集い沢山の作品を描いた」という史実と「バルビゾン派」という絵画の流派の名前を知りました。「なるほど,日本美術院がかつて五浦(北茨城市)に置かれ,岡倉天心や横山大観・菱田春草・下村観山・木村武山らがここに住んだことをバルビゾン村に擬えているのだな」と納得したものでした。その後,その北茨城市に茨城県が日本画の美術館を設けると聞いた際にも,当時は美術に何の興味も無かったにも拘らず「歴史を踏まえた美術館とは大変素晴らしい。観光客にも喜ばれるに違い無い」と大賛成したのも,そうした知識が有ったおかげでしょう。

 日本美術院の主催する「院展」が2023(令和5)年の6月23日から7月17日まで,先述の「茨城県天心記念五浦美術館」で開催されることを知りました。これは5年ぶりの開催だということです。記事によれば日本美術院賞(大観賞)や奨励賞受賞作の他に第28回天心記念茨城賞の受賞者を含む本県ゆかりの作家の作品など計65点が展示されるということで,かなり充実した展覧会になるといえそうですね。こうした展覧会の開催が美術を愛好する地元の人々にとって大変好ましいことは当然として,日本美術院が北茨城市に置かれたという史実を人々に広く知らせるという意味でも,また美術に関心を持つ人々に足を運んでもらい北茨城市の観光振興を図るという意味でも,これは非常に意義深いことだと感じております。
 欲を言えば,前に院展が北茨城市で開催されたのは2018(平成30)年ということですが,出来れば今後は院展には必ず北茨城市に来てもらいたいところです。院展は「春の院展」と秋に開催される「再興院展」と年に2回開催されていますが,もしこれらが必ず「茨城県天心記念五浦美術館」で開催されるということになれば北茨城市のみならず茨城県北部や隣接する福島県いわき市の観光振興や美術振興にも非常に有益なことですし,これは「かつて日本美術院が北茨城市に置かれた」という史実を踏まえればあながちに無理な要求とも言えないのではないか。そんなことを思っています。

 まずは僕も,故郷に帰ってきた院展を是非鑑賞したい。北茨城市は茨城県の最北に位置し距離的には少々ありますが,それでも充分に行って帰ってくることは可能な距離といえます。7月に予定を開けて北茨城市を訪ねるのが,今からとても楽しみです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



「院展 茨城五浦展」 23日~県天心記念五浦美術館 (茨城・北茨城市)
https://yomiuri-townnews.com/saikouin_107_inten/2023/06/13/