久々にホットプレートを持ち出して,美味しくお肉を頂いてみたくなりました(ლ˘╰╯˘).。.:*♡

 以前にも申しましたが,僕の子供時代には外国料理店というのは非常に限られた存在でした。フレンチと中華,そしてそれらを日本化した洋食と町中華。それ以外というと,僕の故郷には郊外にロシア料理店と市街地の中心に韓国料理店とが1件ずつあるだけでした。このうち韓国料理店は僕の小学校の学区内に所在したこともあって,このお店で焼肉などを頂くというのが何やら子供たちの間でステータスになっていたものです。朝礼のスピーチや国語の作文などで「韓国料理店で焼肉を食べた」ということを自慢げに取上げては一端の美食家のような顔をする級友が大勢居たのを覚えています。
 当然ながら僕も両親に「あの韓国料理店に連れて行ってほしい」と頼んでみたのですが「韓国料理は辛いよ」と告げられて二の足を踏んでしまいました。その頃から街のデパートやスーパーではキムチが販売されるようになっていて,両親が美味い美味いと食べているのを僕も少しだけ分けてもらったは良いが,あまりの辛さに持て余してしまったばかりだったのです。当時の僕がまだ辛いものに慣れていなかったということもあるでしょうが,その頃のキムチというのはやたらと辛いものが多かったのも事実です。日本で栽培した唐辛子は韓国のものよりもずっと辛くなるのですが,当時の日本人はそのことをよく知らず単純に韓国と同じ量の唐辛子を入れてキムチを漬け込んでいたし「あれほど唐辛子を入れるのだから,韓国料理は飛び上るほど辛い」という勘違いも横行していた時代です。因みに故郷の韓国料理店はオーナーもシェフも韓国の方でちゃんと韓国の調味料を使っている(輸入食材店を兼営しています)から実際には当時もそんなに辛くなかった筈です。そもそも実際に自分と同じく小学生である級友たちが美味しく頂いていたのですから,よく考えれば「韓国料理店のお料理,あまり辛くない」と気付いたはずなのですが,僕はそこまで頭が回らなかったのが残念です。

 そんなわけで「韓国料理を食べてはみたい。でも,辛かったら困るなぁ(*´・ω・)」そう思っていた僕が或る日テレビを見ていると,米倉斉加年氏が小さな子供たちに焼肉を食べさせているモランボン社のCMが流れていました。「ジャン 生きつづけている味。朝鮮の味」・・・これだ!(^^)! 小さな子供たちもニコニコしてお肉を食べているからには僕も美味しく食べられるに違い無いと確信して,両親に「おうちで焼肉を食べたい。ジャンで味付けしたやつを」を頼んでみました。それを聞いていて大乗り気になったのは母よりもむしろ父のほうで「それは名案だな」と早速ホームセンターにホットプレートを買いに行き,土曜日の夜にはジャンで味付けをした焼肉を味わったのでした。結論を申し上げると少しピリッとはしましたが,まだ辛いものの得意ではなかった僕にも非常に美味しく頂けるお味で,僕は「韓国料理は美味しい」という確信を抱いたのでした。因みにそれは僕の両親も同じだったようです。当時はまだ新大久保に韓国料理店がたくさん所在しているという時代ではありませんでしたが,上京するたびに御徒町の韓国料理店で焼肉などに舌鼓を打つようになったのですから。
 因みにいきなり東京の韓国料理店に行ったせいで故郷のお店の方はかなり後回しになってしまいましたが,別の機会に家族でお邪魔して御徒町に匹敵する美味に大いに満足させられたことも懐かしい思い出です。そのお店は今も健在なので,帰省の折に久々にお邪魔出来たらと願っています(◍•ᴗ•◍)

 そんな懐かしい思い出に浸りながらネット検索をしていたところ,あの懐かしいモランボン社のホームページでこちらの「炊き焼肉」のレシピに出会いました。しかし炊き焼肉というお料理は名前にすら心当たりがありません。「それは何だろう」と目を通してみることに致しました。
 キャベツと長葱をホットプレートの縁に土手のように敷いてその上にお肉を載せ,中央に韮を並べてお酒と白だしを入れて加熱し,温まったら蓋をして10分加熱して「ジャン 焼肉の生だれ」に漬けて頂く。好みでタレにお酢を加えても良い・・・と。なるほど,水分の多い野菜を敷いて更に水分を加えたホットプレートでお肉とお野菜とを炊くのですね。通常の焼肉に比べてお野菜も沢山食べられる,面白いお料理だと感じます。僕の知る限り韓国料理屋さんに行ってもこういう焼肉は見たことが無いので,せっかく家で焼肉をやる際には一味違うこちらのお料理も楽しそうですね(๑˃̵ᴗ˂̵)

 このお料理をやるには,ホットプレートが必要です。フライパンでも出来なくはないでしょうが「出来上がりをどんどん食べていく」という焼肉の楽しみを味わうのには,やはりホットプレートでしょう。今度帰省したら,久々にホットプレートを持ち出してこちらの「炊き焼肉」を頂いてみたいものだと思いました。我が家ではお正月にすき焼きをやることが多いのですが,たまには目先を変えてこんなご馳走でお正月を迎えるのも,きっととても楽しいに違いありません♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



炊き焼肉
https://www.moranbong.co.jp/jang/recipe/detail/id=3881