大蒜を薬味ではなくお野菜として頂くこのお鍋，とても美味しそうな上に，僕にとっては祖父や母から聞いた話を懐かしく思い出させてもくれます(⋈･◡･)
僕は子供の頃から大蒜が大好きでした。母の作る餃子にはいつも大量の大蒜が入っていましたが，これは子供時代からの僕の大好物でもありました。そんな僕の姿を見て母は｢大蒜が好きだと風邪を引きにくくなるし，引いても大蒜を食べればすぐ治る。昔は風邪を引くと大蒜を食べたものだ｣とよく話してくれたものです。
そんな母は，あまり大蒜好きではありませんでした。｢普通に食べられるようになったのは大人になってから｣と母自身が話してくれたのを覚えています。それは母方の祖父も同じだったようですし，今も健在な叔母もやはり大蒜をあまり好みません。僕の大蒜好きは父譲りなのでしょうし，母が餃子に大蒜をたっぷり入れていたのも，もともとは父に美味しく食べてもらいたいということだったのでしょう。
しかしそんな話を聴いているうち，僕は素朴な疑問を抱くようになりました。｢祖父や母や叔母は風邪を引いたときに大蒜を食べたというが，大蒜の好きではない人たちがどうやって食べたのだろうか｣と。大蒜というのは香りの強い野菜なので，料理に入れればすぐ判ります。父や僕のような大蒜好きには嬉しいことですが，苦手な人には堪ったものではないでしょう。
祖父の家に遊びに行ったときにそれを尋ねると，祖父は｢囲炉裏で焼いて食べたのだ｣と答えてくれました。｢囲炉裏で?(｡･о･｡)?｣と疑問に思っていると｢囲炉裏の灰の中に皮を剥かない大蒜を丸ごと埋めておくと火が通り，匂いも抜けてしまう。甘くホクホクとまるで百合根のような味になって，実に美味い｣と祖父は話してくれ，母も懐かしそうに頷いていました。因みに祖父が幼少の頃にスペイン風邪が大流行しましたが，その際には風邪を引く前に一家でそのような蒸し焼きの大蒜を食べて予防に努めたそうです。｢それがあまりに美味しくて，スペイン風邪が無事に収まってからも兄弟でおやつによく食べたものだよ｣と祖父は笑っていました。
そのお話はとても印象的で，僕も是非やってみたいと感じました。僕は大蒜は大好きですが，百合根のような甘くホクホクとした大蒜というのは食べたことがありません。それに僕は大蒜好きとはいえ，実はそんなに大蒜を食べる機会はありません。僕は人に会う機会も多く，その前日に匂いの強い大蒜を食べるわけにはいかないからです。匂いが抜けた大蒜というものがあればスタミナをつけるのにも風邪を予防するのにも実に有り難い話ですね。しかしながら我が家に囲炉裏はありません。というより今でも囲炉裏のあるなどというのはよほど昔に建てられた家か，或いは敢えて囲炉裏を設けた風流人の家だけでしょう。
そんな悩みを解決する方法は，実は電子レンジだったのですね(◍•ᴗ•◍) こちらのレシピで庭乃桃氏は｢皮がついたままのにんにくを1粒ずつにばらして、電子レンジ（600W）で1分20～30秒程度加熱していきます｣という方法をご指南して下さいました。｢味わいがまろやかでホクホクな食感のにんにくをお楽しみいただけますよ｣とあり，大蒜の苦手だった祖父や母も美味しく頂けたという囲炉裏での蒸し焼きを再現することが可能ではないかと思われます。祖父に倣って，大蒜をおやつに出来そうです(⁎˃ᴗ˂⁎)
無論，せっかく｢百合根のような甘くホクホクとした｣食材を見出したのですから，おやつに頂くだけでは勿体無いですね。こちらの｢悪魔のにんにくバター鍋｣というのも，今の寒い時期にはとても魅力的なお料理です。白菜・えのき・万能葱を事前にお酒とバターで加熱し，バターを加えた鶏がらスープで煮込んだところに蒸し焼きの大蒜，そして豚肉を加えるというお鍋，体が温まって美味しそうです(ღˇ◡ˇ*)♡ なお，庭乃桃氏のレシピでは砂糖を加えますが，これは好み次第かなと感じます。また，おろし大蒜も加えているし僕などは大歓迎ですが，大蒜の匂いを抜くために囲炉裏で下処理をしていた祖父や母であれば，これは入れないでしょう。薬味に柚子胡椒というのも，実に気が利いていて美味しそうですね😋 シメにはペペロンチーノというのも目先が変わるし，何よりとても楽しそうです。
庭乃桃氏のレシピ，お鍋も勿論やってみたいですが，レンジで蒸し焼きにした大蒜をおやつとしても頂いてみたいです(*^^)v 祖父や母が健康増進目的を兼ねて美味しく頂いた大蒜のお味はどんなものでしょうか。
また昨今はコロナ禍が続いていますが，風邪もまた別種のコロナウイルスなのだと聞いております。果たして新型コロナに大蒜が効くのかは存じませんが，有害とは全く聞きませんし少なくとも体力増進がコロナ対策に資することは間違い無いでしょう。スペイン風邪に大蒜で立ち向かい天寿を全うした祖父に，孫の僕も倣ってみたいと思っているところです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
コロナ禍だからにんにくマシマシ 「悪魔のにんにくバター鍋」は〆のペペロンチーノまで最高です
https:/