絶対行ってみたい٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °

 美術鑑賞というのは,実に楽しい一時です。少なくとも僕にとってそれに匹敵する有意義な時間の過ごし方といえば,クラシック音楽を聴いたり美味しいものを頂いたりするときくらいでしょうか。休日になると美術館やアートギャラリーに出掛けるのが,僕にとっては何よりの楽しみですし,ウィークデイには「次は何を観に行こうか」とネットで検索したり雑誌をチェックしたりして胸を躍らせています(﹡ˆ ᴗ ˆ﹡) 僕は「美術鑑賞は特定のジャンルに拘らずに行おう」ということを自分の方針にしていることもあり,観たい展覧会に事欠くということはまずありません。この方針は我ながら大正解で,絵画・彫刻・陶芸・染織・・・等々,様々な種類の美術を観る楽しみをより沢山味わうことが出来ています。むしろ鑑賞に割ける時間の少なさを日々嘆いているほどです。世の中にはリタイア後に時間を持て余して困っている方も少なくないと聞きますが,僕ならばそんな状況になっても暇で困るなどということは絶対に無いでしょう。むしろそういう方に「美術鑑賞をなさっては如何でしょうか(^^?」とお薦めしたい気分です。

 さて,そのように美術鑑賞三昧の日々を送って大いに楽しく過ごす中で,どうしても鑑賞の機会を持ちづらいのが建築です。建築も美術の重要な一ジャンルであることはこの文章をお読みの皆様にも同意頂けることと思いますが,その性質上美術館やギャラリーに持って来て展示するということが非常に困難です。そのため何か優れた建築作品を鑑賞しようと思えばその建物の建っているところに出向かねばならず,また一か所で複数の作品を鑑賞することも出来ません。そのため他のジャンルに比べてどうしても建築を鑑賞することは少なくなり,僕はそれを非常に残念に思っています。美術を愛する方の多くも,この僕の思いに賛同して下さるのではないでしょうか。
 そうした展示・鑑賞上の問題の解決としては写真や図面を利用するという方法もありますが,実際に建築の形が判り立体感をも把握出来る建築模型の活用こそがもっとも優れた方法でといえるのではないか。僕はそう思います。しかし建築模型を美術として展示する機会というのはなかなか無いようです。大学で建築を学ぶ学生さんたちの作品を鑑賞出来る機会といえば,せいぜい卒業制作展くらいでしょうか。数年前の夏に女子美術大学で建築を学ぶ学生さんたちが東京・原宿のデザインフェスタギャラリーで開催した建築模型のグループ展を訪ねたことがありますが,それが今でも印象に残っているというのは逆説的に建築模型の展覧会の少なさを証明していると思います。折角の機会なので申し上げますが,建築を学ぶ学生さんや若手建築家には声を大にして「是非,展覧会を開催して下さい」とお願いしたいところです。「美術の一環として建築(模型)を鑑賞したい」と願う僕のような者は決して珍しくない筈です。

 そのようなことを思っていた中,僕は今回「アーキテクチャcafe&bar 棲家(すみか)」という東京・新宿三丁目にあるカフェバーの存在を知りました。こちらは幾つもの精密な建築模型が展示され,お茶やお酒を頂きながらそれらを鑑賞することが出来る場所のようです。しかもスタッフも建築の専門家である上に建築に関するライブラリー(図書室)まであるということで,建築に興味津々でも知識の無い僕のような者にとって建築を学びながら鑑賞するのには最適な空間ではないかと思われます。今はお酒は無理ですが,お茶や甘いものも大好きな僕にとっては何の問題もありません。建築に限った話ではありませんが「優れた美術作品に囲まれながらお茶を飲める」という贅沢を前にして,お酒を飲めるか飲めないかなどはどうでも良いことです。是非是非近いうちにお邪魔してみたいと思います♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪
 そして建築学生や建築家の皆さんには「建築(模型)を鑑賞したいと願っている者が,こうしたカフェが成立するほど数多く存在する」ということも知って頂きたいと思います。僕は先ほど「建築模型で展覧会をやって下さい」とお願い致しましたが「そんな展覧会をやって,本当にお客さんが来るかな」と感じた方もいらっしゃることでしょう。その疑問に対しては「アーキテクチャcafe&bar 棲家」の存在自体が何よりも的確な答えと言えるのではないでしょうかo(^-^ o )(ノ ^-^)ノ



建築模型を眺めながらくつろげるカフェ&バーが「永遠に眺めていられる」「性癖に刺さる」と話題に 開店の経緯を聞いた
いつまでも眺めていたい名建築たち。
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2105/12/news083.html