7days100tanka (まとめ2) | さかいまみの「桃エロ乙女チック短歌」

7days100tanka (まとめ2)

【026/100】重ねれば重ねるほどに過ちは身体が蕩ける滴り堕ちる


【027/100】心地いい言葉を繰り出す唇はいらない痺れる毒を与えて


【028/100】都合よく帰ってくればいいと思う私が好きでいるうちならば


【029/100】舌先に操られて出る喘ぎ声悔しいけれど踊らされている


【030/100】覗かれた秘密にしていた小部屋には君を誘(いざな)う極上の蜜


【031/100】雨音に紛れて帰って行く君を知らぬふりして知らぬふりして


【032/100】風に花身体に降らせる紅い花私のしるしを纏って歩いて


【033/100】身を剥いて君に挑めば身を剥いた君に挑まれ滅ぼしあう身


【034/100】寒いねと君のポケットに手を入れたみるみる暖かもっと知りたい


【035/100】あまりにも深いところの快感に止めたい身体が止めてくれない


【036/100】欲張りな身体にしたのは君なのに焦らさないでよ今すぐにでも


【037/100】唇の端から零れる欲望に従えばもう怖いものはない


【038/100】唇がとろりと濁る体液を飽き足りないと赤みを帯びる


【039/100】身体中刻みつけられた君の記憶もう印すら残ってないのに


【040/100】結び目が舌でなぞられ転がされゆっくり理性が解(ほど)かれていく


【041/100】幾度となく胸に散らされた紅き蝶逃げても逃げても連れ戻される


【042/100】瞬きもせずに見ていた君のこと二人っきりと錯覚するほど


【043/100】繰り返し来る波をうまく捕まえて十分に溜めて弓なりになる


【044/100】卒業の証書はないけど首筋のマークが証しもう子どもじゃない


【045/100】芳(かぐわ)しく脈打つ果実にキスをして溢れる蜜を存分にさぁ


【046/100】忘れ得ぬ人を心にしまってる時々開けて抱き締めている


【047/100】海は月に私は君に支配され自在に満ち引き操られている


【048/100】求められひとひらの狂気に操られ壊れてもいい粉々にして


【049/100】届かない知っていたならスキになどならなかったと言えるだろうか


【050/100】すぐにまた欲しいちょうだいと口走る際限のない望み叶えて