NHK朝ドラ「虎に翼」の第5週には裁判のシーンがたくさん登場しました。法廷内のシーンはここでは撮影していないと思いますが、前後の場面で名古屋市市政資料館の階段や廊下、3階の手すりなどが、ふんだんに登場していました。それらは4月17日のブログに載せていますので、今回はドラマには登場しないと思われる部屋をご覧いただきましょう。まず建物東側にある正門から見た名古屋控訴院、名古屋地裁、名古屋区裁(後の名古屋高裁・地裁・簡裁)の建物です。重要文化財に指定されています。

 

 

階段を上がって正面玄関を入ると、そこは中二階になります。階段を半分降りると1階がありますが、2階・3階に比べ造りは質素に感じます。階段を降りてすぐの所に電話室があります。戦後の高度成長期に現役の裁判所だったことを考えると、後に電話交換室として使われた部屋だったのでしょうか?

 

 

建物の1階には留置場もありました。廊下に面した窓に鉄格子があります。

 

 

留置場の独房です。幅は1畳ぐらいで、奥の右側がトイレスペースでしょうか?

 

 

留置場内の広い部屋は雑居房です。ここでも右奥にはトイレスペースがありました。

 

 

「留置場の謎」と書かれた説明がありました。現在の裁判所には、裁判所に移送された被告人が、裁判が始まるまで一時的に収容される「仮監・かりかん」という場所がありますが留置場はありません。と記されています。「留置場・拘置所・刑務所」それぞれの説明もありました。

 

 

名古屋市市政資料館の公開されている部屋の中で最も豪華な部屋が「会議室」です。創建当時の姿に復元されたもので、この部屋も重要文化財に指定されています。

 

 

会議室を奥の窓側から入り口方向にカメラを向けました。重厚な家具やシャンデリア、右奥にスチーム暖房の銀色のパイプが確認できます。大正時代にスチーム暖房があったのですね!ゴールデンウィーク中の来場者は増えたのでしょうか?2階の廊下には猪爪寅子役の伊藤沙莉さんのサインが展示されているそうですが、私は見落としました。それを見に、また行きたいと思います。なにしろ入場無料ですから。