4月20日(土)の夜遅く、伊豆諸島の鳥島東方の海域で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター2機が消息を絶ち、墜落が発表されました。それぞれのヘリには4人が搭乗しており、1人が救出されましたが死亡が確認され、残る7人の捜索が続けられています。2機は潜水艦を探知する夜間訓練中に空中衝突し墜落したと考えられており、いずれも機長は3等海佐(国際標準では少佐)でした。現場海域の水深は5,500mと深く、沈んだ機体のの引き上げは困難だと伝えられています。既に2機のフライトレコーダーが回収されており、事故原因の究明に繋がることを期待します。写真は海上自衛隊のSH-60K哨戒ヘリコプターの同型機です。20212年に県営名古屋空港で撮影しました。

 

 

上の写真の2年前、2010年に撮影した海上自衛隊のSH60-K哨戒ヘリコプターです。このヘリはアメリカのシコルスキーが開発し、三菱重工が生産を担っています。県営名古屋空港では、三菱重工でメンテナンスのため飛来するタイミングと合えば撮影することができます。自衛隊ではヘリコプターの事故が続いています。昨年の4月には沖縄の宮古島沖で陸自のヘリが墜落し、搭乗していた第8師団長など10人全員が死亡しました。この事故は「ロールバック」と呼ばれる、エンジンの出力低下が徐々に低下する現象が、右・左の順に発生したと、陸自が調査結果を公表しています。今回の事故原因はいずれ公表されるでしょうが、このような危険を伴うミッションをドローンに肩代わりできないものか、検討するのもアリかと思います。