4月から放送中のNHK朝ドラ「虎に翼」の裁判所シーンの撮影に、名古屋市市政資料館が使われていることが、4月13日の中日新聞夕刊の1面に大きく掲載されました。建物は外から何度か見ましたが、中に入ったことはありませんでした。さっそく4月16日、撮影に行きました。最寄り駅は名鉄瀬戸線の東大手駅で、地下区間にあり栄町駅から一駅です。
東大手駅を出てすぐに目立つ建物があります。ホテルにしては少々厳めしい外観でよく見ると窓ガラスが見えません!名古屋拘置所です。拘置所の右(西)側の道を奥(南)に進むと市政資料館があります。
西側の歩道から市政資料館の敷地に入りました。画面右下に駐車場があるのですが満車になっていました。レンガの外壁が新緑に映えています。
南側の歩道から正門を撮りました。1922年・大正11年に高等裁判所にあたる「名古屋控訴院」として建てられた西洋建築で、国の重要文化財です。
門柱の右側には「名古屋控訴院・名古屋地方裁判所・名古屋区裁判所」の表札があります。
正面玄関の車寄せの右側には「名古屋市市政資料館」の文字が大理石のプレートに彫られています。ドラマではここに「東京地方裁判所」の文字を小道具として被せたのでしょうか?
正面玄関の手前の階段を上がると、建物の中二階になります。正面の階段を上がると2階に、横の階段を下りると1階に行けます。
建物に入って正面を見るとドラマに登場した裁判所の階段が現れます。重要文化財ですが、入館は無料です。
3階のステンドグラスや大理石の階段の手すりなどを、3階の反対側の場所から撮りました。
階段の途中から正面と天井のステンドグラスを撮ると、こんな感じです。
ステンドグラスの左側の手すり付近をアップで撮りました。柱や梁のデザインも凝っていますよね。
明治憲法下の法廷を再現した展示室です。傍聴席の板張りベンチに座って撮影しました。すぐ前のスキンヘッドの後ろ姿が被告人、その左に法廷警備員。正面に座っている5人のうち、左端が検事、中央の3人が判事、右端は書記です。そして右サイドで立っているのが弁護人です。
アップで3人の判事を撮りました。法衣には紫色が使われています。
検事の法衣は赤が用いられています。
弁護人の法衣にはクリーム色の装飾があります。「虎に翼」の第3週に放送された法廷劇でこれらの法衣が登場しましたね。
名古屋市市政資料館の2階には喫茶室があります。私は名古屋名物の小倉トーストとカフェオレを注文しました。サンドイッチなら昼食でも十分なボリュームだと思います。
玄関から外に出ると北側に桜が咲いていました。遅咲きの品種でしょうか?
八重桜のようですね。満開で少し散り始めているところです。
八重桜の枝と名古屋市市政資料館の建物を絡めて撮りました。この日は曇っていたので、このような空の色ですが、晴れていたら撮影した12時半ごろは逆光になります。建物の正面を順光で撮るなら9時から10時台が良いかと思います。八重桜はうまくいけば週末の20~21日ごろまで見ごろが続くかもしれません。