1月24日、ウクライナ国境に近いロシア西部でウクライナ人捕虜65人と、乗員、警備要員のロシア人9人、計74人を乗せたロシア軍の輸送機イリューシン76が墜落し、全員が死亡したと報道されました。ロシア側はウクライナに撃墜されたと主張しています。イリューシン76を以前、沖縄で撮っていたことを思い出しました。ロシアのボルガドニエプル航空の民間貨物機で、撮影データを見ますと、那覇の定宿「ホテルグランビュー沖縄」の客室から6年前の2018年3月に撮っていました。640mm相当で撮影し、トリミングで拡大しています。右下に瀬長島の展望広場が見えます。那覇空港のRWY36(現RWY36R)にアプローチしています。

 

 

ボルガドニエプル航空のイリューシン76が「琉球温泉瀬長島ホテル」より低い高度まで降下してきました。カラーリングは民間貨物機ですが、高翼4発の軍用輸送機のフォルムです。

 

 

那覇空港の敷地内に入りRWY36エンドに接近してきたイリューシン76です。左後方には瀬長島の「ウミカジテラス」が見えます。

 

 

接地直前のボルガドニエプル航空のイリューシン76です。ホテルグランビュー沖縄の8階客室から自衛隊の建物の間を縫って撮影しています。沖合では新滑走路の工事が行われていました。現在は沖合のB滑走路が原則、着陸用として運用されていますので、RWY36Rの着陸シーンは、ほぼ撮れない状況です。

 

 

RWY36に着陸し、木の向こう側を減速滑走するボルガドニエプル航空のイリューシン76の奥に赤い大きなヒコーキが写っています。エアアジアX(エックス)のエアバスA330-300が滑走路西側の誘導路に止まっています。エンジントラブルで那覇空港に着陸し、修理が終わるまで足止めされていましたが、イリューシン機は修理のための部品を運んできたものと思われます。イリューシン76輸送機、西側の基準では中型輸送機に分類され、航空自衛隊の川崎C-2輸送機クラスの機体と言えそうです。亡くなられた搭乗者の方々に謹んで哀悼の意を表します。