12月6日(日本時間の7日)アメリカ軍は全てのオスプレイの飛行停止を発表しました。11月29日午後、種子島沖にアメリカ空軍のCV-22オスプレイが墜落し、搭乗員8人全員の死亡が発表されています。(6人は遺体が収容されています)謹んで哀悼の意を表します。米空軍は、現時点で、墜落の原因は人為的なミスではなく「機材の不具合の可能性がある」(12月8日 中日新聞朝刊より)としました。海軍のCMV-22と海兵隊のMV-22も飛行停止となり、期限は明示されていませんでした。民間機の例では就航直後に墜落事故が2度続いたボーイング737MAXシリーズは1年9ヶ月に渡って運航停止になりました。プラット&ホイットニー製エンジンを積んだボーイング777は日本国内で1年以上運航停止が続きました。(JALはその間に同社エンジン搭載の777Fを早期退役させました)オスプレイの飛行停止がどれだけ続くのか分かりませんが、軍用機でもパイロットや搭乗者の安全は守られなければならないのは当然のことだと思います。写真は2016年5月21日、県営名古屋空港で撮影したアメリカ海兵隊のMV-22オスプレイです。航空自衛隊小牧基地でローターを固定翼機モードにして駐機しています。

 

 

県営名古屋空港のE誘導路をヘリコプターモードで南へ進むMV-22オスプレイです。

 

 

上の写真の前方には2機のアメリカ合衆国大統領専用ヘリVH-3Dシーキングがいます。E2誘導路からRWY16に進入します。伊勢志摩サミットのため、セントレアに到着するオバマ大統領を会場近くのヘリポートまで輸送する任務に就きます。

 

 

シコルスキーVH-3Dシーキングが県営名古屋空港のRWY16から離陸します。このヘリの原型機は60年以上前から量産され、大統領専用ヘリになってからも40年以上の実績があります。信頼性の高さが窺がえますね。オスプレが将来、大統領専用ヘリに採用されれば、安全性にお墨付きが与えられることになると思いますが…。