アメリカ空軍のCV-22オスプレイが11月29日、屋久島沖に墜落した事故で、12月5日までに搭乗員8人のうち3人の遺体が収容され、3人の遺体が海中で確認されています。残る2人の捜索が続けられています。アメリカ空軍は墜落現場周辺の海上で、日本の海上保安庁や地元の漁業者が回収した、オスプレイの残骸とみられる物品の引き渡しを12月3日から受け、4日にはアメリカ空軍のC-130H輸送機に積み込まれました。おそらく嘉手納基地に運び、空軍の事故調が徹底的に調べることと思います。写真は2017年7月「道の駅かでな」で撮影したアメリカ空軍のC-130輸送機です。RWY23Rでタッチ&ゴー訓練を行っていましたが、写真は接地した直後です。

 

 

着陸後、すぐに加速し離陸したアメリカ空軍のC-130輸送機です。約3700mの滑走路を、まだ2500mほど残して30m近くまで上昇しています。斜め後ろのアングルから撮ると、6枚ブレードのプロペラだと分かります。航空自衛隊のC-130は4枚ブレードですので、こちらの方が新しいタイプなのだと思われます。

 

 

こちらは屋久島空港の南側スポットに駐機するJAC・日本エアコミューターのATR72-600、登録記号JA06JCです。2021年7月、搭乗する前に撮影しました。NHKテレビの報道によりますと12月4日の午後3時前、アメリカ軍の大型輸送機が屋久島空港に到着しオスプレイの機体の一部とみられる残骸が積み込まれていた。と、いううことでした。映像を見ますとC-130輸送機が、ほぼスポットのこの位置に反対を向いてエンジンを動かしたまま停まっていました。C-130は輸送機としては中型だと認識されていますが、屋久島空港にこれまで就航実績のある、YS-11や、DHC8-Q400、現行のATR72-600に比べて胴体の太さ、翼幅の大きさなど、たしかに大きいですよね。大型と実感する気持ちは、よく分かります。一部に事故機の残骸を米軍に引き渡すことで、日本が事故原因の究明を出来なくなるような論調を目にしましたが、日本には正直、その能力はないと思います。事故を起こしたアメリカ空軍の事故調も、メーカーのボーイングも、多くの知見を持ち、徹底した原因究明と再発防止策を取るに違いないからです。ただし民間機に比べて、軍事機密がらみで、十分な情報公開がされない懸念はあるでしょうね。少なくとも導入している自衛隊や各国軍隊が安全に飛ばせるような対応を求めます。