今年も8月12日がやってきました。8月は日本人にとって忘れてはいけない日が3日あると思いますが、航空関係者にとって8月12日も忘れてはいけない日だと言えるでしょう。1985年8月12日、羽田発大阪伊丹行きJAL123便ボーイング747-100SR・登録記号JA8119がコントロール不能になり群馬県上野村の御巣鷹の尾根に墜落、乗客乗員524人のうち520人が犠牲になった国内最悪の航空機事故が起きました。あの日から38年が経ちました。この1年も日本のエアラインは乗客の死亡事故を起こしませんでした。すべての航空関係者に感謝し敬意を表します。今回は現行の「鶴丸」を纏ったJALグループの現行フリートをご覧いただきましょう。まず、この先、フラッグシップになるエアバスA350シリーズです。RWY16RからエアボーンしたA350-900の後方に1機が駐機し、右端にもう1機垂直尾翼の鶴丸が写っています。

 

 

 

現在の国際線フラッグシップを務めるボーイング777-300ERです。国際線機材で唯一ファーストクラスを備えています。写真は777-300ERが羽田空港RWY16Rに着陸後、航空局の庁舎前を通過するシーンで正面のタワーは旧管制塔です。777-200ERは最後の1機が今月中、羽田⇔セントレアに飛ぶスケジュールになっています。

 

 

JALの主力中型機として長期にわたって活躍が約束されているボーイング787シリーズです。写真は成田空港の誘導路をRWY16Rへ向かうJAL787-9です。787-8には国内線仕様の機体もあります。

 

 

息の長いJALの中型機ボーイング767-300ERが羽田空港のRWY16Rから離陸しJALの格納庫前を上昇しています。10年以上前に退役したボーイング747-400と同じタイプのエンジンを積んでいますので、旧式機種ではあるのですが、787の納入遅れに伴う繋ぎとして購入した新しい767は機齢も若く、手ごろなサイズの中型機として当分、活躍するのでしょうね。

 

 

 

JALグループの主力単通路機であるボーイング737-800が羽田空港のRWY16Rから離陸しました。セントレアでは最も搭乗する機会が多い機種です。

 

 

同じボーイング737-800のJTA・日本トランスオーシャン航空の「桜ジンベエ」が那覇空港のRWY18Lに着陸直前です。JTAの737-800はスカイインテリア仕様で、JALの737-800よりも進んでいます。

 

 

JALグループの地方路線を担う小型ジェットエアライナー「J-AIR」のエンブラエル190です。胴体の短いエンブラエル170とともにJALの便名で活躍しています。MRJ・後の三菱スペースジェットを、この機種の後継機として確定発注していましたが、計画がポシャったため、当分この機種が活躍し、そのうち低燃費の新エンジンを積んだタイプに切り替えると思われます。

 

 

鹿児島を拠点とするプロペラ機のエアラインJAC・日本エアコミューターのATR72-600です。鹿児島空港RWY16を離陸し上昇しています。胴体の短いATR42-600とともに長く活躍することでしょうね。

 

 

那覇空港を拠点とするプロペラ機のエアラインRAC・琉球エアコミューターのDHC8-Q400CCです。座席数をCA1人で乗務できる50席に抑え、後方にカーゴスペースとカーゴドアを備えた貨客機としました。乗った感想!足元がとてもゆったりしていました。那覇空港のRWY16Lに間もなく着陸します。

 

 

最後に札幌丘珠空港を拠点にするHAC・北海道エアシステムのATR42-600です。丘珠空港RWY32に接地寸前のタイミングでシャッターを切りました。SAAB340BからATRに更新され、座席数が増え乗客の快適性も増しました。JAL123便の事故以来38年間、日本のエアラインは乗客の死亡事故を起こしませんでした。かつてあった、あわや大惨事という事態も最近は見聞きしません。鉄道やバスと比べて安全性の高い公共交通機関として頑張り続けて欲しいとエールを送らせていただきます。