G7 広島サミットまで1週間となりました。ここへ来て米合衆国のバイデン大統領が、米国政府債務のデフォルト(債務不履行)問題で、サミットへのオンライン参加の可能性が出てきたと伝えられています。デフォルトとなったら世界の金融市場にとって一大事になりそうですが、それを回避してバイデン大統領が広島に来られるのでしょうか?バイデン大統領が搭乗する大統領専用機「エアフォースワン」は岩国基地に到着し、海兵隊の大統領専用ヘリ「マリーンワン」に乗り換えて旧広島西飛行場に降りるのでしょうか?そのとき、随行機にMV-22オスプレイも使用されるかと思います。前回、日本がG7サミットの議長国を務めたのは7年前の2016年の伊勢志摩サミットでした。この時はオバマ大統領がVC-25A「エアフォースワン」でセントレアに到着し、会場近くのヘリポートにはVH-3D「マリーンワン」で移動しました。このとき海兵隊のヘリの拠点になったのが航空自衛隊小牧基地でした。大統領専用ヘリは米空軍の大型輸送機C-17「グローブマスター」で空輸され、随行機のMV-22「オスプレイ」は沖縄の普天間基地から飛来しました。写真は2016年5月21日、小牧基地に駐機しているMV-22オスプレイを「エアポートウォーク名古屋」から撮影しました。駐機中はローター(大きなプロペラ)が水平飛行の位置で固定されています。
同じ日の夕方6時半過ぎ、大統領専用ヘリと、随行機のオスプレイが離陸しました。写真のオスプレイはローターを上向きにしてRWY16上をゆっくり走行しています。エアポートウォーク名古屋の駐車場の照明灯が機体の下に写っています。
離陸したオスプレイが南に向かって上昇しています。「V-22オスプレイはヘリコプターの持つ垂直離着陸性能と、固定翼機の速度、航続距離性能を有する、ベル社とボーイングで共同開発した多目的チルトローター機です。」と、ボーイング ジャパンのホームページに記されています。7年前は大統領警護のシークレットサービスの要員などを輸送したと思われます。オスプレイは初期に比べ、事故の報道を目にしなくなりましたが、大統領専用ヘリに採用されるほどの高いレベルの信頼性を得るまでには、まだ至っていないようですね。
こちらは鳥の「オスプレイ=ミサゴ=鶚」の写真です。「Osprey」は鷹の仲間「ミサゴ」の英語名で、上空でホバリングして魚を見つけ、急降下して水面近くの魚を捕まえる魚採りの名人?です。そこからV-22チルトローター機のニックネームに「オスプレイ」が採用されたのですね。写真は昨年11月、羽田空港のRWY34Lアプローチ機の撮影ポイント川崎市の「浮島町公園」で撮ったミサゴです。
ミサゴが広げた翼の下面に陽が当たった状態で「浮島町公園」の上空を飛行しています。腹の羽毛が白く、ミサゴの特徴がよく出ていると思います。原版を大幅に拡大していますが、美しくカッコイイ鳥だと思います。