2月6日トルコ南部を震源に発生した大地震の救援のため、日本からも救助や医療支援の要員が派遣されています。国際緊急援助活動に必要な資材や機材を輸送するため、航空自衛隊の政府専用機が2月13日トルコに派遣されました。大型の資材などを運ぶにはC-2輸送機の方が適していると思いますが、今回の医療資材・機材を運ぶにはボーイング777の床下貨物スペースに収まるのでしょうね。そうであれば、日本からトルコまでノンストップで飛べるのは政府専用機しかありませんので、天皇陛下と総理大臣のフライト予定が無ければ、この機体で輸送するのが、トルコに対する精いっぱいの誠意だと思います。2月13日の午前、千歳基地で出発式が行われた模様を、配信された地元テレビ局のニュース映像で見ました。フライトジャケットを着た10人ほどのパイロットと、整備やグランドハンドリング要員が乗り込んで、11時前に千歳基地RWY36Rから離陸しました。写真は2022年4月、千歳基地のRWY18Lから離陸した政府専用機2号機ボーイング777-300ER80-1112、コールサイン「シグナス ワントゥー」です。

 

 

上の機体が新千歳空港東側の撮影ポイント通称「生コンポイント」の横を通過し、南に向かって上昇しています。政府専用機2号機は、成田空港で医療関係の資材や機材など約15トンを搭載後13日の15時過ぎに成田を離陸し、14日にトルコに到着しています。任務を果たせたことは良かったと思いますが、このようなミッションには大型軍用輸送機C-17が最適ではないでしょうか?

 

 

写真は米軍嘉手納基地RWY23Lから離陸したC-17グローブマスターで、2018年3月に撮影しました。下に駐機しているのも同じ機種です。旧マクドネル・ダグラス(現・ボーイング)が製造した長距離大型輸送機で、戦車のような重量物や。かさばる資材や機材も運べます。2月15日の衆議院予算委員会で石破茂議員が、質問で「防衛上、中古でもいいからC-17を買うべきではないか」と発言していましたが、おっしゃる通りだと思います。災害派遣でも極めて有効だと思いますが…。