先週の8月24日から26日まで帯広に行ってきました。帯広は4年ぶりになりますが、帯広空港には航空大学校の帯広分校があります。実態として、航大機の訓練の合い間にJALとAIR DOの定期便が離着陸していると言えそうです。訓練機は機体番号をコールサインにしていて、訓練生だけの単独フライトには機体番号に「ソロ」の一言が加えられます。その中には1度限りの「ファーストソロ」というコールサインが聞こえてきます。4年前には3機ほど遭遇したと記憶していますが今回は1機だけでした。その1機の動きをクローズアップしました。8月25日14:12RWY17にT2誘導路から進入する「JA014Cファーストソロ」です。

 

 

上の機体が離陸滑走を開始しました。機種はシーラスSR22、登録記号(機体番号)はJA014C、コールサインをカタカナで書くと「ジュリエットアルファ ゼロワンフォーチャーリー ファーストソロ」となります。

 

 

帯広空港のRWY17で離陸滑走中の航空大学校のシーラスSR22、JA014Cです。560mmで撮影し、トリミングで拡大しています。

 

 

航空大学校のファーストソロ機が離陸しました。カメラの記録は8月25日14:13、前方の奥にVOR/DMEのアンテナが写っています。

 

 

離陸から7分後、航空大学校のシーラスSR22、ファーストソロ機が帯広空港のRWY17に戻ってきました。この機種はターボプロップの単発で、脚は出たまま、エアラインの機種に移行するのに適したコックピットを備えています。特筆すべきは緊急時に機体ごと降下させるパラシュートを備えていることです。

 

 

 

ファーストソロ機が間もなくRWY17に接地します。帯広空港を単純に左回りで一周したことになります。着陸後、誘導路に出て管制との交信が終わるタイミングで帯広タワーから「ファーストソロおめでとうございます!(後ろで拍手の音)」の声がかかりました。パイロットと管制官の交信は基本、決まりきったやり取りですが、「ありがとうございました」や「お世話になりました」「サンキュー グッデイ」などの挨拶は、しばしば聞かれます。しかしファーストソロへのここまでの祝福は、異例なことだと思います。空の仲間の連帯感でしょうか?いいですね!