大学のバイオのコース | ぐうたら能無し教授の日記(坂口謙吾)

大学のバイオのコース

バイオのコースは受験生にはそれなりに最近まで人気あった(私が若かりし日は人気なんか無し)。しかし今に至ると山越えてメッキが剥げて、入試は難しいのに就職の際は大変、バッカじゃないかと言う時代になりました。
居た学科も先生達(世代交代した方々)考え込んでおられる由。「入試大変・就職ペケ」これはイカン!何が問題か?と聞かれました。で、答えました。
Cell Nature Science (CNS) 症候群という病気があります(何の病気か分からない人が正常)。バイオ系の科学者に成りたい秀才優等生が罹る病気です。理科系では唯一バイオ系の先生方に蔓延している(マスコミまで便乗)。血相変えて年中そっちばっか。が、学生の9割以上は普通の人で科学者に成りたい訳じゃない。会社や社会は普通の人。CNS濃厚感染患者など使い物にならないので要らない。9割以上の普通の人のニーズにあった価値観と教育が要りますわなあ、さもないと社会から見放されますぜ、と答える。
問うた若い先生、既に「(仮)今後のバイオを考えるOBOG会」、特に研究職についてい“ない”バイオの卒業生を招待して、非研究職で働く卒業生の本音を在校生に吐露する会を計画しておられる由。そのアンケートを作った由なのでバイオ出身でご興味のある方はご連絡下さい。
 狭い話で、そして長々と、すんません。