労働契約書は、雇用主と従業員の間で取り交わされる重要な書類です。
この契約書は、労働条件や双方の権利義務を明確にする役割を持っています。
ここでは、労働契約書に必ず記載すべきポイントを紹介します。


▼基本的な情報
まず、雇用主と従業員の基本情報を明記します。雇用主の正式名称、住所、電話番号、担当者の氏名、従業員の氏名、住所、電話番号、入社日などを含みます。これにより、両者が必要に応じて連絡を取りやすくなります。


▼雇用形態と業務内容
次に、雇用形態(正社員、契約社員、パートタイマーなど)と業務内容を具体的に記載します。従業員がどのような業務を担当するのかを明確にすることで、業務範囲を把握しやすくなります。


▼労働条件
勤務時間と休憩
勤務時間と休憩時間も重要です。通常の勤務時間、休憩時間、残業の有無やその計算方法を具体的に記載します。


▼賃金
賃金に関する事項も詳細に記載する必要があります。基本給、手当、賞与、昇給の有無、支払日、支払方法などを明確にします。また、残業代や深夜手当の計算方法も記載しましょう。


▼休日・休暇
休日・休暇についても明記します。法定休日、会社が定める休日、有給休暇の付与条件や取得方法、特別休暇(結婚、出産、忌引など)の詳細を記載します。


▼福利厚生と退職条件
福利厚生についても記載します。社会保険、健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険の加入状況や、その他の福利厚生(交通費支給、健康診断など)について具体的に記載します。また、解雇・退職に関する事項も重要です。解雇事由、退職の手続き、退職金の有無、退職後の競業避止義務などを具体的に記載します。


労働契約書は、従業員と雇用主の双方にとって重要な文書です。適切な内容を記載することで、後々のトラブルを未然に防ぎ、円滑な雇用関係を築くことができます。これらのポイントを押さえて、労働契約書を作成・見直しすることをお勧めします。