昨年元宙組の緒月遠麻さんが出演する舞台を観劇しました。『デスティニー -アドラメレクの鏡-』という公演で場所は池袋のサンシャイン劇場でした。
登録しているサイドからお得チケットのお知らせがきて、そのキャストに元宙組の緒月遠麻さんの名前がありこの機会にぜひ行ってみたいと思ったのです。
緒月遠麻さん♡
私が宝塚ファンになったころ緒月遠麻さんは既にタッチの差で退団された後だったのですが、雪組の朝海ひかるさん時代の映像をよく観ていたのでその存在は存じ上げていました。
そして退団されてからですが、
早霧せいなさんと共演した『ニジンスキー-奇跡の舞神-(’11年雪組・バウ)』
凰稀かなめさんと共演した『銀河英雄伝説@TAKARAZUKA(’12年宙組・宝塚)』
朝夏まなとさんと共演した『翼ある人びと-ブラームスとクララ・シューマン-(’14年宙組・ドラマシティ)』を拝見しました。
なんていうのでしょうか。どのお役も温かみと包容力を感じるのですよね。
特に上田久美子さん演出の『翼ある人』。才能が枯渇し精神を病んでいくロベルト・シューマンを演じられたのですが、伶美うららさん演じるクララと子供たちを愛し、朝夏まなとさん演じるブラームスが妻に想いを寄せていると知りながらも愛弟子の苦悩を思いやる愛情あふれる人でした。
そんな恩師を裏切ることなどできない‥緒月遠麻さんがシューマンを演じられたからこそブラームスの苦しさがより伝わってきたと思います。
また緒月遠麻さんのSNSを退団直後のブログから現在のInstagramに至るまでずっと拝見させていただいているので、飄々としていてそれでいて温かみを感じるお人柄に惹かれていました。
そして何より退団して10年以上もずっと舞台の第一線で活躍されていらっしゃる。トップスター経験者であってもOGになると厳しい現状のなかそれは凄いことです。ぜひ一度実際に舞台に立つお姿を見てみたいと願っていたのです。
緒月遠麻さん♡♡
この公演で何と緒月さんは“将軍”役でした。Instagramによると退団後初の男役だったそうです。口髭も甲冑も違和感なく、むしろ他の俳優さんより身に付いているいうか堂に入ってました。将軍の威厳がありました。長年の研鑽し磨き上げた男役としてのスキルはたとえ退団し何年経とうとも普遍なのだと思いました。
そして舞台をとおして伝わる温かみと包容力。素人目にも他の出演者とは演技力が違うのが分かりました。今度はぜひ女優さんとしてお芝居をする緒月遠麻さんを観に行きたいと思っています。
ガラガラ公演
この公演が記憶に残った理由がもう一つあります。とても客入りが悪い公演だったのです。S席が半額に近い値引チケットにも関わらず宝塚だったらSS席のすぐ後ろって感じの良席で、なぜなら私の席から後ろの席は人もまばら‥つまりガラガラだったです。
2階席はもっとガラガラだったらしく、主催者(兼出演者)らしき人が公演前に2階席に向かって「何人いますか〜」と声をかけていました。値引チケット購入の手前ちょっと心苦しかったです。
ガラガラの理由
良作といえどチケットの売れ行きに苦心する公演は多いですが、この公演については不入の原因が分かりました。需要と供給のバランスが取れていませんでした。
レーザー光線を使ったスペクタルなアクションシーンが多い公演なので、主演と敵対する2番手役は『仮面ライダー』に出演するような若くて爽やかなイケメン、そして可愛いヒロインを起用して、若い層をターゲットにすべきだった。『キングダム』もそうですがエンターテイメント性の高い作品はビジュアル大切ですよね。
にも関わらず主演が50代の元アイドルの“おじさん”で、いくら認知度があるとはいえ昔のアイドルなので背も低く「なぜこの人がヒーロー役?」と思いました。
主催者(兼出演者)が終演後に語ったところによると、長年の盟友で一緒に舞台をやれて嬉しいとのこと。それって自己満足では‥だったらこの元アイドルを見たいと思う年代の観客に刺さるテーマの公演をすれば良かったのにと思いました。
例え客入りが悪くても出演者は全力で演じなければならない。気の毒でした。











