嫁(雪)は、死産だった事を受け入れてはいたが、当然、落ち込んで塞ぎ込むようになってしまった。
私は雪を元気づけようと温泉旅行に連れて行ったりした。
雪はあまり気にしない様にしていたが、周りが腫れ物に触る様に気を使われるのが
とても嫌だったそうです。
それでも体は癒え、次の妊娠に向けて一歩踏み出そうとしていました。
前回は仕事が忙しい時期で、体に無理をしていたのが原因と思ったようで、仕事を
週3日のパート社員に変更してもらい、妊活を続けると決めたようです。
雪は真面目な生活なので、全部を全力で頑張ってしまう処があります。
もっと力を抜いて仕事や家事をして欲しいと常に思っていました。
不妊治療と言っても、高額な治療をしていたわけではなく、タイミング療法などの
保険がきく治療をしていました。
そこから半年は、なかなか思うような結果が出ず、夫婦で不穏な雰囲気が、流れていました。
雪は妊活ばかりに執着する様になり、仕事や家事が疎かになっていきました。
この日がベストと言われた日に仕事で遅くなると、泣いて怒られた事もありました。
それもまだ試練の始まりに過ぎませんでした・・・