世の中、私も含め、多くの人が、程度の差はあれ辛い人生を送っていることと思います。

ある人は不健康な心身に悩まされ、ある人はお金に苦しめられ、人間関係に苦しめられ、社会的地位に苦しめられ・・・。

それから逃れるためにはどうしたらいいのか、お受けするご相談の大半がこれです。

確かに耐えきれないほどの苦しみであれば、それを軽くする手立ては必要でしょう。

ですが、それが寿命を多少削ぐような結果になったとしても、なんとかしのげるのであれば、逃げないでそれに甘んじて暮らしていくほうがいいんじゃないか、わたしは最近そう考えています。

 

今の人生でやってくる苦楽は、生前もふくめこれまで行いの結果です。それを、自らのこの人生でどれだけをいつ受けるのか決めて生まれてくるのです。甘味が多い人生もあれば、苦味がおおいと感じる人生もあるでしょう。甘味が多い人生は、過去の行いの自分へのご褒美でしょう。そして、苦味がおおい人生であっても、あの世で自分なりに決めてきたことではないかと思うのです。それには何か事情があるはずです。それを知ったら、きっと、「ああ、それなら、このままでいいや」ときっとなるのではないか、そう思うのです。