単独行

父に頼まれ父の本棚を整理していると、
一冊の古い本が有るのに気づきました。
 
 
タイトルは「単独行」
著者は、加藤文太郎という人です。
この本は二見書房発行で1990年のもので、
1970年の初版以来36版を数えるので、ベストセラーですね。
父が山好きで母とよく登山をしていましたので
この本を購入したものと思います。
 
パラパラめくってみると、
登山記録のような感じのエッセイ集です。
今度時間ができたときにでも読んでみようかと思います。
 
最初に発売されたのは、昭和21年に明文堂から発売されました。
現在でも山渓文庫やKindleで購入できます。
 

加藤文太郎

著者の加藤文太郎と云う人は、
兵庫県北部の浜坂町(現在の新温泉町)に生まれた
大正時代の末から昭和初期に活躍した登山家です。
当時は一般大衆に登山の魅力が浸透し始め、
学生を中心に、会社勤めをしていた彼のように
日常の仕事を持つ人々が登山を始めました。
その中で加藤文太郎氏は
当時としては常識はずれであった、
冬の北アルプスを単独で縦走するなどの功績を残しました。
新田次郎著の「孤高の人」のモデルにもなりました。
 

「文太郎」というお酒

日本酒ツーリズムでも「文太郎」という蔵元のお酒を紹介しています。
加藤文太郎氏の故郷である新温泉町に、
わずか3年前に生まれた新しい蔵元です。
酒名は、「文太郎」のほか「単独行」「孤高」と
加藤文太郎氏にちなんでいます。