知らない人には三国志とは関係ないと思われがちな『覇王別姫』という演目の京劇。

内容は項羽と劉邦の、項羽の方がマジ四面楚歌の場面で、虞美人が項羽を慰めるという話。


三国志好きならおわかりでしょうが、劉邦は漢の始祖で、漢王朝の霊帝、少帝、献帝や、本当かどうかはわかりませんが劉備の先祖です。


その劉邦にはいい軍師がいたため、武力では劣らない項羽が窮地に追いやられてしまうわけです。


うーん、劉備には軍師が付くのが遅かったから出世も遅かったのに、なんで劉備は先祖の劉邦に倣っていい軍師を早めに導入しなかったんでしょうかね。

やっぱり劉備ってちょっとアホなんですかね。


覇王別姫はタイトル通り、覇王(項羽)が姫(虞美人)と別れる(というか死に別れる)話で、アクションシーンなどはありませんが、アクションがないということは、細かい表現力を求められるわけで。


今回の項羽役は、私が現在熱を上げている張春祥さんです。

「さんちゃこう」(漢字忘れた)で見事な青年役をアクションのみで表現する春祥さんを見てから、スターってこういう人か!!と思ってファンになったんですけど、項羽も見事でした。

あれはまさに京劇エリート俳優でないと出来ない表現力です。


拍手も掛け声も忘れて見入ってしまいました。

本当はどっちもしないといけないのに(俳優さんに失礼なので)圧倒されて動けない状態。


ぜひ本物の京劇を見ることをお奨めします。

三国志好きな方はまず本物から、ということで、今年は震災で来られなかった北京京劇院などの中国から来る劇院の三国志演目を見て頂きたいと思います。


三国志全然わからないけど、堺マチャアキの西遊記を見ていた人には西遊記の演目を。


中国のこと一切わからない、という人は春祥さん主催の『新潮京劇院』の公演をぜひ。

毎回、日本語で解説や説明をしてくれるので初心者の人でも楽しく見ることが出来ると思います。

次回は3月に本公演があります。明治大学の加藤教授のレクチャーもあるそうなのでお奨めです。



話は変わりますが、先日テレビでラッシュアワー3が放映されていたんですが、なんと録画に失敗。

レンタルビデオに行くしかないです。

ジャッキーの思い入れがある作品は1位がプロジェクトA、2位がレッドブロンクス、3位が酔拳2だそうで、私が一番好きなのも酔拳2とプロジェクトAなのでちょっとジャッキーの心理に近くて嬉しい感じ。

ラッシュアワー3と一緒にレッドブロンクスも借りてきます。


ちなみにジャッキーと同じぐらいチョウ・ユンファとジョン・ローンも好きです。