なきむしDAYS
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はじまり4

春休みの練習で一度だけ先輩たちと一緒に練習した。

あたしのパート、パーカッションはその年、アンサンブルコンテストで全国大会に出ていた。


あたしは一度もアンサンブルコンテストに出たことがない。


憧れの先輩たち。


いつも客席から見ていた先輩たち、楽器が今目の前にあって、これからはあたしの環境になる………

実感わかない。


窓の外からは、ちょうど中学校が見える。

今ごろみんな何してるのかな???戻りたいな…会いたいな…


「ちょっと基礎合奏教えてあげて-」


「広一朗、お願い-」

広一朗……??

あ、この人知ってる。
隣の中学の人だ。


こわそう!


緊張してたけど、意外と優しくてきょどってたけど分かりやすかった。


「ごめん、分かりづらいしょ???大丈夫?」

最後に先輩が不安そうに尋ねた。


「全然分かりやすいです!ありがとうございました!」


やっと教えてもらえてすごく嬉しかったし、安心した。


この高校で先輩たちや仲間と一緒に頑張るんだ、中学にいる後輩達に負けないくらい頑張るんだ!


って思ってたんだ…

はじまり3

「いま終わったよ?」

電話をしているのは、付き合って1ヶ月しない彼氏。


卒業式前に告白されて付き合ってる。

高校は別々。


「マックだよ-」


「じゃあそっち向かうね」


電話を切ってマックの前に行くと彼がいた。

「ごめ-ん、待った?」

「全然、お疲れ」


そしてあたしの家に行き、7時過ぎまで話しをした。


「春休み終わったら、会えなくなっちゃうね」


「吹奏楽休みないもんな」


「大丈夫、サボるから!」


「だめだって、お前は部活と勉強しっかりやんな」


「わかってる、緒方は何部入るの???」


「ラグビー誘われてるんだよね」


「ラグビー?!無理だって(笑)」


「笑ってんじゃね-よ」


あたしの考えるくだらなく難しいこと、

例えば…
宇宙虫カゴ説とか、色の見え方みんな違うんじゃないかとか、何もないって不可能とか…

そうゆうことを真剣?に聞いてくれるのが嬉しかった。

寝てばかりいるやる気ない感じが一緒にいて心地よかった。


本当はずっと友達でいるべき人だったのかもしれない。


春休みが終わる前にいつの間にか連絡は取らなくなっていた。


仲良しだった日々が嘘みたいに一瞬で消えていった。


そのころから春休みの練習にも行かなくなっていた…

はじまり2

春休みになってようやく高校の部活に行けることになった。


同じ中学からは同じく部活推薦で自分を含めて5人。

ホルンのさみ、オーボエのりったん、チューバのあや、ペットの出口、そしてパーカッションの自分。



初めて行く日、さみとりったんと一緒に行く約束をしていた。


約束の時間…ちょっと過ぎてる…先に行っちゃったのかな???


わくわくして家で待つ気分じゃなくて、高校まで行った。

雪道をゆっくり歩いても15分もかからない距離。


校門の前には誰もいない。


少し待つと出口が来た。


さみにメールをした。

さみとりったんが車で来た。


「さっち-迎えに行ったのにいないんだもん!」


「ごめん-もう行ったかと思ってたよ-」


そしてあやが来て、

学校に入った。


中学のときの先輩二人が玄関で迎えてくれた。


すぐに先生のいる部屋、音楽準備室につれていかれた。


「失礼します」


先輩が先に入る、


自分たちも同じように失礼しますと言って中へ入った。


先生は相変わらずあまり好きなタイプじゃないなと思った。


自己紹介をして練習場所に連れて行ってもらった………けど、


「いま忙しくて…ここで練習してて?あんまり廊下とか出たらヤバいからなるべく出ないで!」


そう言って先輩は練習に行ってしまった。


すごい狭い部屋…


パート練習とか
行けないんだあ-…


そのあとパートの先輩が楽器と教本を持ってきてくれた。


「つまんな-い」


初めて一時間もしないうちにみんな飽きてきた。


「こんなら来ないほうがマシだからね…」


「いつからパート練習入れるのかなあ-…」

「てゆか帰りたい」


みんなこんな感じでぐだぐだ…


あたしも期待外れ


楽しみにしてたのに…

夕方までぐだぐだしながらその日は練習が終わった。