名のみぞ残るみわの山里

今日、高崎市箕郷町の「箕輪城まつり」に行ってきました。

昨日の大雨。今日もまたはっきりしない天気で心配でしたが、そこはそれ！

なんとか一日持ち堪え無事開催。　時代絵巻の始まりはじまり～。

「箕輪城」は高崎市北部（箕郷町）、高崎駅からは車で３０分くらいのところ。

戦国時代、アノ武田信玄の猛攻を６度も防いだ日本名城１００選にも名を連ねる屈指の堅城。

ときの城主・長野業政（業正とも）は在原業平（伊勢物語の主人公）の末裔で、関東を代表する

坂東武者の一人。　智勇兼備の名将！

関東管領・山内上杉氏の重臣。

武田氏、北条氏の威勢強まる中にあって、上杉憲政を最後まで支え続けた意地の武士。

あの、武田信玄をもってして

「業政が上州にある限り、これを奪うことはできぬ。」　と言わしめた人物。

武田氏の度重なる攻撃によく耐え（何せ６回も撃退したんだから・・・！）、その後、箕輪城内

で病没するんだけど、子業盛に残した遺言が凄まじい。

「我が葬儀は不要である。菩提寺の長年寺に埋め捨てよ。

　　　　　弔いには、墓前に敵兵の首ひとつでも多く並べよ。

　　　　　　　　　　　決して降伏するべからず。　力尽きなば城を枕に討ち死にせよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これこそ、孝徳と心得るべし。」

凄絶・坂東武者！

この遺言を守った子・業盛もさすが！

攻め寄せる武田軍（このときがアノ武田勝頼の初陣らしい）を相手に父の遺言通り奮戦。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（武田勢30,000に対し箕輪勢わずか1500ですよ！）

敢闘むなしく力尽き、箕輪城本丸奥御前曲輪で切腹致しました。

この最後、子・業盛が詠んだ辞世の句。

　　　「春風に　梅も桜も　散り果てて

　　　　　　　　　名のみぞ残る　みわの山里」

　　　　　　　　　　　　　　（このとき、業盛は今で言ったら高校生か大学生の歳ですよ。）

・・・・・武田信玄が恐れた智勇兼備の猛将・長野業政。

　　　　紅顔可憐な忠烈の息子・業盛。

・・・その後この城は幾多の変遷を経たのち、井伊直政が治めることになります。

われわれ地元の民もこういった「城」の歴史を踏まえ、この親子の想いを偲び

こういった「まつり」を伝承し、天下の名城（跡）を大切に守って行きたいものです。

今日の「まつり」、大人たちに混じって若者やたくさんのちびっ子達が参加してました。

こういう行事を老若男女が一緒になって作って、参加して、そして共に楽しむ。

地域のつながり。郷土に対する愛。情操を育む。そして大人にとっては生きがいの一つ。

そんな・・・「まつり」ってすばらしいよね。

そうだ、私たちにも彼ら父子の「気概」の一滴くらいは引き継がれているのかも・・・？

なんたって上州男児は勇壮だい！

「義理とふんどしゃ　はずせねえ～　・・・」　ってなもんだぃね。

で、今日のフォト。

　　　　箕輪城搦手口

　箕輪城二の丸

二の丸にて武者達の出陣待ち？

武者隊のご入場・・・。

御前曲輪と本丸の間の堀（奥が御前曲輪）

青い武者が箕輪勢

お姫様の御前で張り切る太鼓。

こちら伝統伝承。獅子舞。

まつり会場入り口です。

城内の「梅」の木（今の姿）

搦手口から望む箕輪城跡。

コスモス無料つみ取りＯＫ！（きっぷがいいねぇ。）

こちらはサービス。

今年の３月、箕輪城内から撮影した榛名山方向です。

今年３月の城内二の丸の梅。（雪と梅の花。きれいでしょ？）

３月に撮影した搦手口。

搦手口登り道。（３月撮影）

３月の箕輪城跡。（梅が咲いてます・・・。）

雪の中の梅の花って美しいでしょ？

ここ箕郷は「梅」が有名。

東日本一の梅の産地。・・・春の「梅まつり」もいいですよ～！

「箕郷芝桜公園」。これも素敵ですよ～。

地元の人、皆が一体となって盛り上げてます。

　　　箕郷、イイね！