今日、私は初めて告白というものを目の当たりにした。
でもそれはドキドキとかわくわくといった感情は生まれるものではなかった。
「ずっとずっと好きでした。良ければ付き合ってください!」
私の親友、小野麻衣子はそう、言った…。
「・・・・・・」
麻衣子の目の前にいる木塚正直はこう言った。
「俺も好きだった。」
「え・・・?」
「付き合おう。」
私は目の前が真っ白になった。
――まさか先輩が麻衣子のことを好きだったなんて……――
信じたくはなかった。
「先輩っ!ありがとうございます!」
「うん。一緒にかえろっか。」
「はい!」
元気よく返事した麻衣子はとても大きな笑顔だった。
「私と帰る約束してたのに…。」
私はその日一人で帰った。
緑色の桜の木は小さく揺れていた。