お母さんたち、もしかしたら離婚するかもしれない。
私が切り出すと
子ども①はとても驚いた顔で私を見て
「そうなの?!」と言った。
うっすら笑ってるようにも思えた。
私はゆっくりと、考え抜いてきた説明を
子どもたちに伝えた。
とりあえず、別居して様子を見ようと思ってること。
まだ家はどうするか決まってないけど
あなたはもう成人していて自由だから
どちらと同居するかは自分で決めたらいい。
そして今まで、決して、
子どものために離婚しなかったわけではないこと。
ウソだった。
別居は子どもたちへの衝撃を和らげるための策で
離婚への気持ちは固まってたし
子どもの存在は
今まで離婚を待ったことへの最大の理由だけど
子どもに私たちの離婚の責任を追わせたくなかった。
価値観の相違で
これから別々に自由に生きていっても
いいんじゃないかという結論に達したと話した。
じっと黙って聞いていた子ども①は
小さな、けれどハッキリした声で
「好きにすればいいと思う」
と言った。