母が亡くなり
その後の葬式の段取り、雑事に
追われる中でも
夫は、一切入り込もうとしなかった。
やはり、受け身なのだった。
お願いしたら動いてくれただろう。
でも、お願いする気力も無かった。
その気があるなら、自ら動いて欲しかった。
葬式、その後の相続手続きや遺品整理まで
私は全く夫の力も借りず、
なんの相談もせず、やり通した。
本当のことを言えば
もう少し、優しい人だとどこかで期待していたけど
夫は、物腰が柔らかいだけで
深くあたたかな愛情がある人ではないのだ。
この現実を、徹底的に見せつけられた
母の死だった。
母の死は、私にとってとても大きな出来事で
しばらく立ち直れないくらい苦しかったけれど
破綻していた夫婦は、
支え合うことなどなく
私は、孤独を、
孤独に乗り越えるしかなかった。