再生核研究所声明7682024.8.14) : 自然科学分野 引用数多い論文 日本は過去最低 前回と同じ13位 - イチ数学者の視点

添付の様なコメントを書いて置いたが、 気になるので 一数学者の視点を述べて置きたい。もちろん,良い数学界の在りようを願ってである。

先ずこのような数値がいろいろでたらめや可笑しなことを表して居ることが多いので、 数値化の表現には いろいろ気を付けるべきである。 数値で評価をそもそも表現しにくい面も多いと感じられる。

 

先ずは数学界における論文数についてである。 先ず想起されるのは 日本を代表するような数学者岡潔氏は 大体生涯で10編くらいの論文しか公表されていない事実である。 これで数学界がオリンピックの世界のように厳しい世界で、 論文数等はあてにならないと発想されるだろう。 他方、天才オイラーやコーシーが調査できない程の論文を生涯発表されていた事実にも注目すべきである。 数学の論文とは歴史上初めての正しい結果であるとされるから、論文の発表は一般に厳しいとも考えられる。

しかしながら、既存の結果の

 

一般化、精密化、改善、類似、抽象化、

 

を考えれば 論文など幾らでも量産でき、 仲間で悪用すれば 引用文献などの数値を幾らでも増大させられる状況も存在する。 世界的に評価される状況の中で 意図的に空しい事を行っているグループや分野の存在が見られるのは 悪しき時代の特徴ではないだろうか。その辺の状況は やがてAIが進化して 相当真実、実体が明かにされるであろう。 意味のない膨大な論文が出版された時代と記録されるだろう。

しかし、評価は数では無く、いろいろな場面で人物評価にも及ぶので、論文の内容実体が余りにも可笑しくはなりえない面も持ち、 論文数が研究活動の実体をすこしは表現していると参考資料にされるのも当然である。 論文発表者は 何時も名誉と誇りを懐いているのが普通である。 一般に発表された論文は撤回できず 永遠の記念碑になるだろうから、不名誉の記念碑になりかねないと 研究者は何時も畏れていると考える。

 

論文数、引用数について上記のように触れて、社会に貢献できる数学界の在りようについて 注意すべき視点について触れて置きたい。

数学のような基礎的で、抽象的で 高級な世界では、多様な意見や多様な考察が大事なので、学界を開かれたものにして、 交流、議論を盛んにして、権威的で、世界を狭める風潮を抑制すべきである。 自分の分野や仲間を中心に考えるのも良くない。 重点主義や権威主義的な風潮を排除して 伸び伸びとした、 活発な在りようを志向すべきである。 また、高級とか 優れている、優秀などの概念にも気を付けるべきである。 数学の真理の追究、 数学の美しさの追及における共感、共鳴の風潮を進めるべきである。 厳しい世界、全員参加型と表現するには無理があるかもしれないが 多数の参加を目指すは良いのではないだろうか。 富士山型より八が岳のような在りようが良いのではないだろうか。 また 囲碁や将棋の世界などより国費の補助を受けている事実からも、社会貢献を意識するのは当然である。 ただ好き、勝手に研究に没頭していれば良いとはならない。 当然である。 論文数や引用文献の多さは、即ち学界の社会に置ける貢献の大きさは 拠点大学の数学や、 高級数学とされている分野だけでは余りにも限られた一部で それでは数学は大きな存在にはなり得ないのではないだろうか。 いや逆かも知れない。 確立された分野とは 既に衰退のレベルに在って 社会貢献は小さいのではないだろうか。 高級すぎる世界 社会から遊離したり、 研究も厳し過ぎて、研究成果も上がりずらいのではないだろうか。 世界を広くして 新しい考え、発想を大事にして、 新しい芽をどんどん探し、新しい分野を志向すべきであると考える。 研究の世界では確立した権威などは既に邪魔であり 古ぼけていると発想すべきである。 そもそも真理の追究とは何であったか、と発想すべきである。 数学界、そんなことを考えていて何になるのかと 人々は思っているのではないだろうか。 物理学者など公然と表明している風潮もあると謙虚に省察したい: 数学者はずるい、どうでも良いようなことをやって 出来た出来たと大層なことが出来たようにはやし立てている。 そんな結果 我々にとって何の意味もない。

                                  以 上                        

 

付記:

自然科学分野 引用数多い論文 日本は過去最低 前回と同じ13位

自然科学分野 引用数多い論文 日本は過去最低 前回と同じ13位 | NHK | 文部科学省

 

数値はいろいろいい加減の要素が多いですが、こうなると それでも酷いのでは?

正確な動向、原因、分析など大いに重要ではないでしょうか。 直観として そのような状況は理解できる。2024.8.10.8:15

2024810531 文部科学省

自然科学分野の論文で注目度が高いことを示す引用回数の多い論文の数を世界の国や地域で比較したところ、日本は過去最低だった前回と同じ13位となりました。

文部科学省の科学技術・学術政策研究所は、日本の科学研究の現状や課題を分析するために毎年、世界の研究動向などをまとめています。

この中で、2020年からの3年間に世界の国や地域で発表された自然科学分野の論文について、他の論文に引用された回数が各研究分野で上位10%に入った注目度の高い論文の数は、1年当たりの平均で、1位の中国が64100本余り、次いで2位のアメリカが34900本余り、3位のイギリスが8800本余りでした。

日本は3700本余りで13位となっていて、データが残る1981年以降で最も低い順位だった前回と同じ順位となりました。

一方、論文の総数は、1年当たりの平均で、1位の中国が541400本余りとなり、日本は72000本余りで5位となっています。

 

2024.8.13.11:01 一気に書いた。形を整えていきたい。

2024.8.13.12:58 文章を整えた。言い過ぎはないか。

2024.8.13.18:17 良いか。

2024.8.13.21:58 良い。華愛もとみ様の薔薇の美しさに感銘して、元気づけられて いろいろ考えも湧いている。どうしてそのように美しいのか、 他方、ロシヤの戦略、意図が分からない。地獄に向かっているだけのよう。

2024.8.14.5:52 良い。小雨が続いて恵みの雨を感じさせる、涼しくなっている。評価は複雑で難しい。中国のエネルギーには凄いものが感じられるが、日本の世相は弱い、変な感じを受ける。健全には感じられない。

2024.8.14.6:24 良い、完成、公表。

2024.8.14.18:03 確認、1字追加。