タイトルにもありますが、「日本人が夢を諦める平均年齢」というものの調査結果を見つけました。

2013年の調査なので、少し古いデータではありますが、結果を見てなるほどなぁと思いました。

 

日本人が夢を諦める平均年齢は「24歳」だそうです。

 

私が役者を辞めたのもちょうど24歳の時だったので、この結果に納得出来ました。

 

この夢というものの中には、

俳優や声優や芸人、ミュージシャンなど芸術関連もあれば、起業したいとか海外で働きたいなどの様々なものが含まれていると思いますが、

こと役者の場合は、つぶしがきかない上に競争率が激しく、不安定な仕事ですので、

他の「夢」に比べても夢を諦めるか目指し続けるかに悩む時が早く来るように思います。

 

役者のつらいところは、お金が稼げないのに加えて多大な時間がかかるということです。

週に1回レッスンに通う、というぐらいだったら良いのですが、

普通は週に3日~5日間の朝から夕ぐらいは稽古に使い、劇団員であれば公演時には数日~2週間ぐらい終日使って本番を行います。

 

その間は、お金も出ないのに他のバイトもできませんのでお金を稼げません。

週5日働いてお金を稼ぎながら、空いた時間で資格取得を目指したり、勉強出来る夢とは違って、役者の場合はそういった厳しさがあるため、

夢を追える年齢も早くなりがちです。

 

私が役者だった時にやっていたバイトはファーストフード店とコンビニでした。

周りの役者がやっていたのも、飲食店、コンビニ、警備員、雑貨屋、ピザの宅配など、なるべく時間の融通のききやすいバイトでした。

突発的に仕事が入ることもあるし、劇団の公演があれば、少なくともその本番期間はバイトを休まないといけないので、選べるバイトも限定的になってしまいます。

 

稽古や公演、オーディション、そしてオーディションに通ればドラマや映画などに出られることもありますが、その合間にバイトをして、とかなりハードな生活を送っても生活は貧しく、たまに20代の平均年収が約300万円とか、日本人の平均年収が400万円少しですというニュースを見ては、稽古とバイトに明け暮れて、時給1000円で7時間×週5日働けたとしても月14万円、年収200万円にも満たない自分と比べて血の気が引きました。

その状況が、25歳になったらとか30歳になったら良くなるかというと、もしかすると好転するかもしれませんが、可能性はかなり低いわけです。

 

若い時は、バイトであれ雇ってくれるところはたくさんありますし、若者の夢を応援してくれる人もたくさんいます。

しかし、25を超えて、30に近くなる頃にはバイトであれ、どこでも雇ってもらえる状況ではなくなってきてしまいますし、

新しいことを始めるための意欲が減ってきて、よりつらくなりがちだと思います。

 

 

25を超えても役者の夢を追い続けるかどうかは、本当によく考えて決めるべきことだと思います。

「日本人が夢を諦める平均年齢は24歳」というこの調査結果を見て、続けるにしても辞めるにしても、まずはしっかりと考えて「決断」するということが大事だと感じています。