代わりのない人間になろうと思って、
愛してくれた人を見捨て、優しくしてくれた人を放り出して、
景色にまぎれてしまった。
憧れつづけていた孤独と自由が首を絞める。
価値観や自業自得なんて逃げ道を固め上げて
欲しいもの一つ、ままならない。
正しいことも間違っていることもここにはない。
キモっ!妹が言う。
俺も気持ち悪いし、実際吐いた。
今欲しいものはほんの少し前に全て持っていたものだ。
いったい何周めだろう。
いっそチマチマした希望など全て打ち砕かれて、
新しい雪の上を歩けたらどんなにいいかと思う。
そうするにはあまりに多すぎる人と出会い過ぎたし、
とっかえひっかえ支えてくれる何かを探して、
そんなこといつまでも続くはずがないんだ。
頼りないものだ。
なにかに備えるってことがてんで出来ないんだ。
いろんなツケが日々ポストに投げ込まれて
知らなかったじゃ済まされない物に心底脅かされて、
ただ生きていることもできないだから、
これにて。
