プロ野球選手たちの熱中症対策 | さいとう鍼灸院・接骨院のブログ

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猛暑が続く日本列島。高知県四万十市など各地で気温が40度を超え、熱中症になる人が続出。うだる暑さに辟易(へきえき)している向きも多いだろう。

 プロ野球界にも猛暑の波が押し寄せている。13日に神宮で行われたヤクルト―中日戦の試合前、選手、関係者は「暑いね」と言うのが挨拶代わりになっていた。

 関係者によると、「この日の試合はナイターだからまだいいが、神宮は屋外で人工芝。今年の昼のグラウンド(の気温)は50度ぐらいまで上がっているんじゃないか」という。

 いくら鍛えているプロ野球選手とはいえ、これだけ酷な環境でプレーするのだから、暑さ対策は重要だ。7月にはロッテのゴンザレスが、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)で先発登板後、熱中症になった。

 10年9月4日のオリックス―ソフトバンク戦(ほっともっと神戸)では、オリックス大引(現・日本ハム)が試合中に手足がつり、やはり熱中症で病院送りとなった。

 日本体育協会は「熱中症予防ハンドブック」を作製。熱中症予防として「暑いとき、無理な運動は事故のもと」「失われる水と塩分を取り戻そう」など5カ条を呼びかけている。しかし、プロ野球選手はいくら暑かろうが、試合を休むわけにはいかない。

<足が痙攣>

 この日のヤクルト先発の古野は、前回登板中に脱水症状になり、左足がつって六回で降板したが、イニングの合間に多めの塩分を取るなどして、6回3分の2を1失点と好投した。

 ヤクルトは試合前の練習時間を短縮するなど、いわゆる「サマータイム」を導入。同じ屋外球場を本拠地とする阪神、広島なども取り入れているという。選手の体調管理を預かるヤクルトの川端トレーナーが言う。

「この時季は大量に汗をかくので、体内の塩分が失われやすい。ベンチにはミネラル成分が含まれた補助食品を常備している。スポーツドリンクには糖分が多いので、糖分過多にならないよう薄めて飲んでもらったり、食事の際には緑茶よりも麦茶をなるべく飲むように声をかけている。緑茶に含まれるカフェインには利尿作用があり、水分不足にならないようにするためです」

 個々の選手はどんなことを気をつけているのか。「普段より睡眠を取ること。スッキリ眠るためにも、クールミントの成分が入っているボディーソープを使っている」とは、ヤクルトのベテラン宮本。

 リーグ最多の12勝を挙げて大活躍のヤクルト小川は、「登板中にふくらはぎが痙攣(けいれん)したこともあったが、ミネラルやアミノ酸などが含まれたドリンクをこまめに飲んで対処している」と言う。

 キャプテンの田中浩は「紫外線が疲労に影響すると聞いたので、サングラスをかけるなどしている」と話す。

<「エアコンは27~28度」と荒木>

 中日勢はどうか。42歳の谷繁は「水分を多く取ること」とキッパリ。二塁の名手・荒木は、多くの選手と同様、「睡眠」に気をつけている。
「エアコンの設定は27~28度にしている。低めに設定しすぎると、体が冷えて血行が悪くなる」

 逆に「体にムチ打つため、炎天下でランニングをする」ことも。若手時代から猛練習をこなしてきた荒木ならではといったところか。

 8年目の平田は、「カレーライスなど食べやすいものに手が伸びがちだが、野菜も肉も気合で口に放り込んでいる」そうだ。また、選手からは「屋外はやっぱりキツイ。ドームを本拠地にする球団の方が絶対に有利」という声も。巨大戦力の上、ホームスタジアムにも恵まれている巨人が首位を独走するのも当然か。


日刊ゲンダイ 8月15日(木)10時26分配信