昨夜、娘は盛大に泣いて
自分が如何に保育園で我慢をしており
辛いかという気持ちを吐き出した
明日は卒園式で
あと1週間も保育園にいけないのに
今すぐ辞めたい!と
大泣きした
明かりを消したうすぐらい部屋で
ティッシュを傍らに
小さな白くて丸い
くしゃくしゃの塊が
ひとつ、またひとつと増えていった
愛するわが子のつらい気持ちを受け止めるのは
一緒になって胸が痛む
しかし、大人でもそうだけれど
つらいときというのは
なにもかも嫌でつらいと思うもので
実は楽しい側面や
違う世界も同時に存在することを
ある意味意図的にうちやってしまう
けれど、世界がどうであれ
娘がつらいと感じているなら
それが娘の世界なのだ
「みんなそうだよ」何て言うのは
無粋の極み
みんながそうでも
「あなたがつらいんだよね」
みんなのはなしじゃなくて
あなたのはなしをしようね
と寄り添う
これを、一時間、二時間
辛抱強く続ける
大丈夫だよというと
大丈夫じゃないよ!と
怒りながらうつらうつらしていく
優しく髪をなでながら
最後に大粒の涙を溢して
娘は眠った
目を覚ました娘は
自分から「今日はミーティングだけ行く」と
気持ちを立て直していた
枕元に転がった白いくしゃくしゃの塊は
娘が心の奥にぎゅっと詰め込んでいた
思いが溢れた物なのだろう
吐き出して楽になれたようだった
つらいといえてよかったね
我慢しても、泣いて出したらいいよ
そう言って朝ホットサンドを作って食べさせ
娘の好きな髪型に結い
小さな髪飾りをお守りがわりにつけてあげた
娘は娘の世界で
精一杯頑張っているのだろう
笑顔で送り出したあと
私はというと…
胸の痛みと疲労で
やられている
やり方を間違えたのだ
こういうのは、
なんていうんだろう
カウンセリングというか
ある意味除霊みたいなものなんだと思う
今回は自覚として「吸い取った」感が凄い
ネガティブな感情にあてられてしまった様だ
手足が冷えて
春だというのに寒くてたまらない
慌てて体をあたためる
こうして書き出して
体があたたまってきたら
大分ましになった
今までは違ったと思うけれど
私の様に非常に敏感な人というのは
今後ますます
メジャーなものになっていくだろう
敏感で共感力に長けているのだ
ただし、こういう人が
人の悩みに寄り添うときには
コツが必要で
自分の中に取り込むのではなく
相手は大丈夫だと信じて
自分とは切り離し
文字通り寄り添うことが大切なのだ
今回は自分の中に
吸収してしまった
娘はすごい
私が三十数年悩み戦ってきたことに
6歳にして向き合っている
私が大丈夫だったように
娘もきっと乗り越えて
もっと楽に生きられる様になるだろう
娘はもう赤ちゃんじゃないから
夜中に泣いておっぱいをあげることはなくなったけれど
こうしてフェーズを変えて
見えないおっぱいみたいなものを吸って
大きくなっていく
子育てってやはり体力が必要だわね
絵画展のお知らせ
Germeny Regen
「kunst aus Japan」
2020 「KÜNSTLER der GALERIE KALINA 2020」
「ギャラリーカリーナ2020年度アーティスト」選出
1984 東京生まれ
【展覧会】Exhibition
2018「Artistes Du Monde in Cannes2018」
EXPOSITION INTERNATIONAL D’ART CONTEMPORAIN
「国際現代美術展覧会」カンヌ、フランス
2019 「kunst aus Japan」GalerieKalina、レーゲン、ドイツ
2020 「kunst aus Japan」
Galerie Kalina レーゲン、ドイツ
「Family Love」
Grand Arbre 東京 日本
【受賞歴】Award history
2019 「KÜNSTLER der GALERIE KALINA 2019」
「ギャラリーカリーナ2019年度アーティスト」選出
2020 「KÜNSTLER der GALERIE KALINA 2020」
「ギャラリーカリーナ2020年度アーティスト」選出
【メディア】Media
2018 『Nice matin』新聞 フランス
2019 『Bayerwald-Bote』新聞 ドイツ
2020 『Coctel Art Magazine』インタビュー スペイン
【出版】Published
2007 「そるあなsolana」小説・描き下しイラスト春日出版
うたのおねえさんやMC、ナレーションをしていました