...




わたしはね




ずっと長い間さみしくて




ずっと長い間ひとりぼっちで




ずっと長い間居場所がないって思ってました






どこにいても だれといても




「自分は必要とされていない」




「ここは誰か別の人の場所でわたしは長い事いちゃいけない」




誰かと繋がりたいからいつも笑顔でいて




でも誰ともつながれないから悲しくて




悲しすぎて笑顔でいました








16歳の時からさみしくて歌い始めて




それは自分のためで




自分の音楽や存在で




だれかを幸せにしようなんてこと




ましてや




出来るかもしれないなんて大それた事




ちっとも思っていなかった










23歳になって




まだライブが続けられていて




しかも今歌う理由は「寂しいから」じゃなくて




「たのしくいたいから」になった






沢山の心優しい人達に囲まれた人生




この年になってようやく




「あぁ、私はここにいていいんだ」と




思えるようになった






行き止まりの道を




なんども行ったり戻ったりして




ようやく自分が進みたい道が




おぼろげながら見えてきた気がする






きのうライブが終わったあと




ライブにきてくれていた女子高生の女の子がメールをくれた




そのメールを読んだ後に




とっても暖かい涙がこぼれた






「こんな自分でも受け止めてくれる世界や歌があるんだなぁって、嬉しかった」






初めて彼女がライブに来てくれた昨年の最後のライブ




終わった後にぽろぽろ泣いている女の子がいて




大丈夫?ありがとうねっていったら




色んな言葉を集約して小さなこえで「ありがとう」っていってくれた彼女






今回のライブが終わった後もぽろぽろ泣いていて




とっても綺麗な涙だなぁって思った






うまく言葉がでなくて




でも伝えたい事が一杯ある瞳




彼女が昔の自分と重なってみえて




思わずぎゅっとだきしめた








ありがとう




大丈夫だよ




いつでもここに




いるからね




あなたは




ひとりぼっちじゃないから













どうしようもなく孤独で




どうしようもなく深い闇を抱えているひと




もう死んでしまいたい




でも本当は




誰かに気付いてもらいたいひと




自分の信じてきた道が




突然途切れて迷子になってしまったひと




自分で掘った




誰かが掘った




人生の「あな」を抱える全てのひとへ








「あな」はいつか




いつかかならず




だれかの「ひだまり」にだって




なれるから




諦めないで




でも




無理しないで




ゆっくりゆっくり




肩の力を抜いて




あなたを優しく包む光を




みつめてみてください










ありがとう




こころから










おまみことさいとまみ