「パラダイスロスト」千穐楽からもう1週間も経っちゃったんですね好


そろそろシホから卒業するためにちょっと振り返ってまとめてみようと思います


観た方にしかわからないかもしれない話しも出てくるかもしれませんが

観てない方にもシホがどんな女の子だったか想像いただけたら嬉しいです


まず「小野塚シホ」という役に決まったと連絡をもらったときのキャスト表に

他のキャストは多少の性格や人物の設定も書いてあったのに、

シホについては「いくつにも別れた世界を作り出した人物」としか書いてなくて

いったいどんな女の子なんだ?って?


余談ですが、シホ役に決まったと知ったのは事務所からの連絡より先に

オーディションで一緒だった白崎ほのかちゃんから「一緒に決まったよ!

あみちゃんはシホ役だって」っていうメールでしたびっくり!!12


そんなシホがどんな女の子なのか?顔合わせの時に脚本の麻草さんに

聞いた話は前にも書きましたが「ライオン」に例えられましたポンデライオン


「ライオンはシマウマを食べるときに悪気はなくて、生きるために食べるけど

シマウマはライオンに食べられることで人生をめちゃくちゃにされる、シホは

そんなライオンみたいな子」


それから麻草さんにはシホは年齢偽証キャラなので、あみにイメージが

ぴったりだと言われましたびっくり!!12


正直この時点ではシホってどんな女の子なのか理解できなくて大変でした

だって「ライオン」ってなんかただの性格悪く意地悪い子みたいで・・・残念


稽古を進めていくうち、「真夏の夜の夢」の妖精パックのイメージとか

言われたり、だんだんとあみの中で「シホ」が出来あがってきました


でも稽古を重ねるうちに、課題が毎回増えて、

越えなきゃいけないハードルがどんどん増えていったのも事実ですえぐえぐ・・・


最後まで難しかったのがシホ登場からサオリが鏡の世界に行った後に

後を追いながら笑うところ、高笑いしながらサオリの後を追うのですが

高笑いってふだんすることないしうーん


まだシホが登場したてのシーンなので人物像が観ている方にも謎めいた

ものにさせるためみたいな高笑いですが、笑うって難しい

キンキンに聴こえてしまうのは嫌だったし、結局最後まで難しかったです


楽しかったけど難しかったのはメイヤと超常現象について言いあう場面

あそこは稽古の段階でいろんなことやりました、

おかげですごい筋肉痛になってakn


マトリックスみたいに弾をよけるみたいな動きを当初する予定でしたが

腰が痛くなり、続けるのはムリですってボツになったものとか

他にもいろんなことして、メイヤとかなりたくさん練習したので

稽古はたいへんだったけど、シホ唯一のギャグシーンなので

笑い声が聞こえると断然やる気も起きて、やってて楽しい場面でしたえへ


そして一番思い入れもあって、でも難しかったのはシホの卒業式のシーン


高3の卒業式を前にシホは鏡の向こうに世界を作ってしまう

本編の中では描写はないのですが、きっとシホは自分のクラスが大好きで

そんな大好きなクラスのみんなと別れたくなかった、だから卒業したく

なくて鏡の世界に行っちゃったんだろうなと思って演じていました


そんなシホの気持ちを「卒業、するでしょ、みんな…」

というセリフで表現していたのですが、

そんなシホが卒業を決意してミチルとサオリに卒業式をしてもらう場面は

いろいろな意味でたいへんだったし、でも一方で大好きな場面ですハート


卒業式をしてもらってすごく嬉しくて、でも寂しくてシホは泣きたいんだけど

恥ずかしくて泣けないから毅然と泣かないで笑い続ける


ことばや顔には出せないシホの本当の感情を観ている方に伝わるように

一生懸命演じました


観ていた方にシホの気持ち伝わってたでしょうか?



他にも好きな場面はいろいろあるので、すでに長くなっているのに

さらに語りだすとキリがないので最後にもうひとつきゃー・ピンクマ


鏡の世界に飛ばされちゃうかもってみんなが真剣に話し合ってる場面で

存在のないシホは他の人から見えてないので、好き勝手に動き回ってて

ここは自由に動き回らせてもらってたので、何度か公演を観ていただいた

方ならお気づきかと思いますが、毎回違う動きをしていたんです

やっててとっても楽しい場面でした


まだシホの人格のまま?なんてコメントいただきましたが

そんなことないですよ、舞台が終わればあみですww


やっぱりシホはあみにとっても鏡の向こうの人です



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