日系ブラジル人 玉井さん | 中小企業社長息子の現実逃避ブログ

日系ブラジル人 玉井さん

さて・・・少しずつ自分のポジションが分かってきた今日この頃・・・


要するに僕は、何でも屋なのだ。


日々の活動における


「あーあれやんなきゃなあーーでもなーめんどくせーなー」


みたいな事をやるポジションなのだ。


さて、そんな僕が現場へ社長と向かう。


そこには昔会社で働いていたという日系ブラジル人の玉井さんが居た。


今は会社の下請けの玉井さんに挨拶をすると・・・。


「ヨロシクデス(  ゚,_ゝ゚)」


スッと出される手・・・。

僕は突然の事に軍手のまま握手をしてしまう・・・アホか・・・(´・ω・`)


しかし構わず笑顔の玉井さん。


エエ人や・・・そうだよな・・・これが社会人の挨拶ってヤツだよな・・・。


思えば・・・・今まで挨拶らしい挨拶は無かった。


「おお・・・昨日の・・・(´・ω・`)」


これは川さん。


「あ・・・・・・・・・・・ああよろしく・・・・(´・ω・`)」


なすびさん。


二人とも何にもないのにショボーンとしている・・・・。


長老はハイテンションで言っている事が良く分からなかったな・・・。


資材を運び出し、さあ帰ろうと言う所で・・・・。


「ちょっとちょっと・・・・(゚Д゚)」


と慌てた様子の声・・・。


お客さんが出てきて何やら玉井さんとモメている・・・。


駆け寄って話を聞くと・・・


「お隣に迷惑かかるからやめてくれない?(゚Д゚)」


「何でそんな風にやったの?(゚Д゚)」


「何してんの?(゚Д゚)」


「とにかくやり直して(゚Д゚)」


との事・・・


どうやら施工にあたり少し隣家にはみ出て作業しているのが気に入らないらしい・・・。


そ・・・・そげな・・・・。


しかし・・・今更やめてやり直そうとすると・・・今まで完成させた部分が・・・・ってか・・・


おいおい、殆ど完成しているぞ・・・・・。


全部ネジ外して・・・・重い木材持ち上げて・・・・大変だ・・・・。


社長が渋々了承し、玉井さんにその旨を伝える。


これは参ったなあ・・・(-_-) 僕が渋い顔をしていると・・・・。



「そんな事最初っから言われないとワカラネエヨッッヽ(`Д´)ノ」



玉井さんが急にブチ切れたーーーーーーーーーーーーーーーーー(゚Д゚;)




驚くお客さん、慌てる社長、ポカーンと突っ立ってる僕。


「・・・・ッッ」


言い返そうとするお客さんを何とか家に戻す社長・・・・。


何とか玉井さんを説得するも玉井さんの顔は真っ赤・・・。


じょ・・・情熱的な人だな・・・・・ちょっと何か・・・怖いんですけど・・・。



「これからやり直すからシャチョー手伝ってくだサイッッ」



玉井さんが鼻息荒く社長にそう言うと・・・社長はチラとこちらを見て・・・


「ああ、じゃあ彼(僕を指差す)を置いてくから( ´_ゝ`)」


「分かりまシタ(  ゚,_ゝ゚)」


「ええええええええええええええええええ」(心の声)   ('A`)ウソダロ・・・


と、とにかく・・・この僕みたいな超絶シャイボーイだけれど親が経営している会社だしハキハキとした元気な子を


演じていたい新入社員を気取りたい・・・・・・・略


とにかく・・・あれだ・・・和ませよう・・・・イエスマンだ。イエスマンになろう・・・。



「な・・・何かやることありますかね(´Д` )」



「す・・・凄いですねこの・・・・柵・・・・(´Д` )??」


とにかく空気を・・・空気を変えるんだ・・・・・・・・・・・・


社長が居なくなって十分程経った頃・・・・。


お客さんが家から出てきた・・・・( ̄□ ̄;)!! 


頼む・・・・頼むからもうこれ以上玉井さんを逆上させるような事言い出さないでくれよっっ_| ̄|○  


ドキドキ・・・・・・ドキドキ・・・・(゚Д゚;)




「お疲れ様です」




出されたのはコーヒーとお菓子。


「あ・・・有難うございますっっ」


緊張が解けた瞬間だった・・・。


お客さんも気を使ってくれたらしい・・・。


僕がホッと一息つくと玉井さんが一言。


「おいしいデスネーーーコーヒーおいしいデスネーーーー( ´∀`)」


満面の笑顔だった。


感情の起伏が激しい人だ・・・。



でも何だか、人間らしくて良い人だな、と僕は思った。



お客様は神様です、神様ですが・・・・神様の下で働くのは人間です・・・皆さんどうかお手柔らかに・・・・。