ジロ・デ・イタリア2022

 

5月13日(金)

 

ステージ7

ディアマンテからポテンツァまでの196km

 

 

優勝は、143. クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

 

グランツール初勝利

 

 

マリア・ローザは、

204. ファン・ロペス(スペイン、トレック) が守った。

 

 

 

今大会最初の丘陵ステージ。

ティレニア海に面するディアマンテから内陸のポテンツァを目指し北へ。

その道中には1級山岳を含む4つのカテゴリー山岳が設定され、獲得標高差は4,700mにも及ぶ。

まず脚慣らしの3級山岳を越え、次に1級山岳モンテ・シリノ(距離24.4km/平均3.8%)を登る。

レース後半からは2級山岳モンテ・グラン・ディ・ヴィッジャーノ(距離6.6km/平均9.1%)3級山岳ラ・セラータ(距離7.8km/平均5.9%)を立て続けにクリアし、その頂上から約24kmの平坦基調の道がフィニッシュまで続いていく。

 

 

ディアマンテの街をスタート

 

 

 

171.マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、クイックステップ)

のリードアウト役である

174. ミケル・モロコフ(デンマーク、クイックステップ)

が発熱のためレースを去った。

 

 

序盤から

46. ワウト・プールス(オランダ、バーレーン)

が積極に動いた。

 



プールスの飛び出しに

215. ダヴィテ・フォルモロ(イタリア、UAE)

らが追従すると、途中

1.リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス)も

21.マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・フェニックス)

と共にメイン集団から飛び出すシーンも。

 

しかしいずれも決まることはなく、1級山岳モンテ・シリノに入ると総合から遅れた

141.トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

を含む7名が、1時間半に渡る攻防の末に逃げ切りの切符を掴んだ。

逃げグループを形成した7名


46. ワウト・プールス(オランダ、バーレーン)
78. ダヴィデ・ヴィレッラ(イタリア、コフィディス)総合6分39秒遅れ

93. ディエゴ・カマーゴ(コロンビア、EF)
141.トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)総合8分20秒遅れ

143. クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)総合5分30秒遅れ

205. バウケ・モレマ(オランダ、トレック)総合5分49秒遅れ
215. ダヴィテ・フォルモロ(イタリア、UAE)

 



総合でそこまで驚異となる選手がいないため、メイン集団はリーダージャージのトレック・セガフレードを先頭に淡々としたペースを刻む。

 

 

途中プロトンの中で走る

125. ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、ワンティ)

の故郷ポリコーロをかすめながら、逃げ集団とのタイム差は6分を下回る程度で推移した。

 

最大40ポイントが与えられる1級山岳モンテ・シリノ

143. クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

が鋭い飛び出しでトップ通過すると、ボウマンは続く2級山岳モンテ・グラン・ディ・ヴィッジャーノも先頭で通過。

山岳ポイントを荒稼ぎし、更にスプリント力をライバルたちに見せつけたボウマンマリアアッズーラ獲得に成功している。

逃げのキッカケを作った
プールスが遅れ、モンテ・グラン・ディ・ヴィッジャーノの下りコーナーで落車したヴィレッラが15kmの単独走に末に合流を果たす。

 

3分45秒のリードで逃げる先頭集団は、最終3級山岳ラ・セラータ(距離7.8km/平均5.9%)に突入。

活発に動いたのは逃げに2人を送り込んだユンボ・ヴィスマデュムラン

勾配に苦しむカマーゴの姿を確認するとスピードアップ。

 

フォルモロモレマが反応する一方で、カマーゴはもちろんヴィレッラも遅れ、

レース先頭は4名

141.トム・デュムラン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

143. クーン・ボウマン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

215. ダヴィテ・フォルモロ(イタリア、UAE)

205. バウケ・モレマ(オランダ、トレック)

 

 

に絞り込まれた。

 

ボウマンのスプリント力を警戒したフォルモロとモレマがアタックするものの、違いを作れないまま最終の3級山岳ラ・セラータを通過。

 

フィニッシュまで続く下りと平坦区間へ。

 

レース先頭の激しさとは対極に動きのないメイン集団は、イネオス・グレナディアーズが先頭で牽引を始めると、3分半遅れで最終山岳の頂上をクリアした。

逃げ切りが確定させた先頭4名は、残り300mから勾配13%の登坂が待つフィニッシュに向けデュムランを先頭に突き進む。

 

ポテンツァの市街地に入った残り8kmから2度に渡りモレマが仕掛けるものの、ボウマンとフォルモロを引き離すことはできない。



牽制状態に入った3人に一時遅れたデュムランが合流し、4名のままフラムルージュ(残り1km)を通過

 

アシストに徹するデュムランを除く3名のスプリント勝負に持ち込まれ、ボウマンがこの日幾度となく披露したそのスプリント力で、自身初のグランツール区間優勝を掴み取った。

 

 

 

クーン・ボウマンは、アシストに徹したトム・デュムランに感謝を伝える。

 

 

 

 

 

ステージ7 結果

 

 

各賞

 

マリアアッズーラクーン・ボウマンが獲得。