走る! 救命救急センター

走る! 救命救急センター

さいたま赤十字病院 高度救命救急センターのブログです。
ドクターカーによる病院前診療、救急外来の初期診療、 集中治療、外傷センターとしての手術、血管内治療(IVR)
日赤・災害基幹病院としての災害対応など 幅広い活動をしております。

病院前外傷診療プログラムであるJPTEC(Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care)に多くのスタッフが参加

 

2日連続開催に 受講生5名 タスク4名 インスト7名(院内救命士4名含む)が参加

 

JPTECは救急スタッフにとって様々な学びがある

 

・ドクターカーの病院前診療の際に救急隊の活動が理解できる

・現場に先につくこともあり、その際に観察に用いることも

・二次救急レベルの外傷であれば、この観察手法で足りる

・災害時の二次トリアージに有用

・一緒に活動することで消防組織と顔が見える関係が構築できる

 

 

<車外救出の光景>

この講習会に特徴的な車内から緊急で脱出する方法など

 

 

<特殊な脊椎固定(KED)>

オープンカーなどで上半身を固定して上に吊り上げ救出する器具

 

 

この講習会以外にも外傷、蘇生、災害などの多くの講習会へ積極的に参加

皆、多組織と共に学び自分を高めています

明けましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします

 

新年早々、ありがたい認定証が届きました

 

日本外傷学会の審査により

外傷診療施設機能評価制度SSS評価をいただきました

 

 

 

 

外傷診療は病院前から初療、集中治療、そして、リハビリなど

消防機関、院内の多職種、地域の医療機関など多くの協力で成り立っています

 

今後とも当院、当救命救急センターにご支援よろしくお願いいたします

 

第8回埼玉メディカルラリーが開催され、東京、千葉、埼玉から全12チームが大宮に集いしのぎを削った

当院の医師3名(専攻医2名含む)、看護師2名、地域の救急救命士5名の計10名で参加


チーム名は"FINGERS"

 

<Station6>

 

続いてはスペシャルステージ 川渡りゲーム、その名もちょこれーとりばー。名前は可愛いのですが複雑かつシビアなルールで理解力と適応力、チーム力を求められました。絆を深めることを目的としたSTとのことでしたが、既に忖度なく意見を出しあえるFINGERS、おんぶで渡る妙案を思いつくファインプレーで、ミス1回のみで完遂。ミス時の罰ゲームには変顔も組み込まれていたのですが1回も見れず、観衆としてはやや惜しがりつつも勢いに乗って次のSTへ進みました。

 

<Station7>



大宮門町での傷病者救護。ドクターカーが先着するため、医師によるCSCA確立を求められました。「人が墜落した」という要請だったようですが、我々のチームは事前の想定付与で墜落の話はなく傷病者2名という情報のみでした。いざ接触した傷病者は外国人と重症患者で話せず、目撃者もおらず、外傷か内因性かの判断含め情報把握に苦戦を強いられました。傷病者の上のフロアを指差す行為に、様子を見に行くと刃物を振り回した人がまさに警察官を刺しており、猪突猛進に救命に走って犠牲者を増やさないという判断も求められました。JPTECの大切さを痛感したSTでした。

 

<Station1>


 

母体救命、新生児蘇生。救急要請されて赴くと、「妊娠してません!」と主張するお腹の大きな未受診妊婦から1人、また1人、と弱々しい双子が生まれるというジェットコースターのような1例でした。院内だと新生児を診る機会はほぼなく緊張感が走りましたが、我らが精鋭の救命士筆頭に適切な判断・処置が施されテキパキと救命が展開されました。医師・看護師もこのラリーのために練習した蘇生法がしっかり活かされ、無事搬送することができました。

 

<Station2>


 

最後のSTは主催である自治医大の院内で繰り広げられた救命トライアスロン。無線を使った連携、有効な胸骨圧迫、トリアージタッグの色分けなど救命の基本に立ち返るSTでした。院内を全力疾走できるという贅沢空間を思い切り満喫しながら、全員で襷を繋ぎ、ゴールテープを切りました。

<結果発表>
楽しかった、悔しかった、でもやり切った。そんな晴れ晴れとした顔で迎えた結果発表。
FINGERSは準優勝をとることができました🥈
あわせて、最初のSTで撮影したチーム紹介動画では、満場一致という身に余るお言葉つきで1位に選んでいただき、素敵な副賞を頂戴しました。


 

各ST間の移動バス内では常に反省会でヒートアップし、ファシリテーターを若干引かせながらも、それだけ同じベクトルの熱意、向上心、プライドをもったメンバーで闘えたことは本当に幸運でした。日頃、どうしても医師の方がリーダー的立場になりがちですが、救命士に指揮をとってもらうことがこれだけスムーズな連携と救命を生み出すのだと身を持って経験できたことは、このラリーならではの気づきでした。



また、会場に集った大勢の競技者は、大会では競い合う関係性でも、実際の救急医療の現場では同志たち。命を救うことに熱い思いを抱く救急医療の仲間が、見渡せばこれだけいるのだと励まされる思いでした。



改めて主催の自治医科大学附属さいたま医療センター、実行委員の獨協医科大学埼玉医療センターはじめとする全ての携わって下さった方々に御礼申し上げます。今回の経験を活かして今後も精進して参ります!