皆さん、こんにちは。
3月11日、肺への転移性がんの切除をダビンチでうけました。
手術は順調で、全身麻酔ですから、まったく負担はありませんでした。
術後は、肺の空気漏れがあるので、肺からでてくる液体を
左わき腹にいれたドレーンから体外に出していました。
手術直後は、結構液体がたくさん出てきましたが、3月13日、14日と
落ち着いてきました。しかし、それでも少しずつでているので、
これを完全に止めるために、胸膜癒着術をしませんか、と
3月14日の午後4時過ぎに医師から話がありました。
ドレーンをつかってブドウ糖を肺の方にいれて、癒着を進めることにより、
空気漏れを防ぐというのです。
例によって手術の副作用の説明があります。
10%以上の確率で発熱・疼痛が起こる、急性呼吸窮迫症候群が起きて、
人口呼吸器管理が必要になる場合も、腎機能障害や肝機能障害も
起こるとか。こうした副作用を聞くと、少し怖くなります。
それよりも、これから夕方に手術をすると、何か障害が起きるとなると、
真夜中になるので、翌日回しの方がよいかなと思いました。
医師のその旨を話すと、もう一人の医師が、手術を1日延ばすと、
それだけ回復が1日遅れる、早くやった方がよいですよ、と言います。
そこで、この手術を受けることにしたのですが、結論から先に言うと、
真夜中にとんでもないことが起こりました。
この手術自体は、ドレーンを利用してブドウ糖水の液体を肺の方
送ります。ついで、この液体が全体に回るように、体の向きを、
右、あおむけ、左、うつぶせ、それぞれ15分づつ、その体位を維持します。
これを2周りするので、全部で2時間かかります。
終わったのは、午後7時半過ぎ。ようやく夕食となりました。
その後は特段問題がなく、テレビやパソコンを見たのち、12時頃
おしっこのため立ち上げってトイレにいき、ベッドに戻ったところ、
ドレーンの先の機械が妙な音を立て、次にピーピーと警報を発しました。
体内の液体がドレーンを通じて機械に流れ込み、機械の体液をうける箱が
いっぱいになり、さらにあふれて床に流れ出してしまったのです。
あわててナースコールで看護師さんを呼び、機械の異常と、
ドクターに対策を連絡してくれるよう、依頼をしました。
これだから夕方に手術をするのはよくなかった、明日に延ばすべきだったと
自分のカンの良さを評価しました。
医師はやってきませんでしたが、あとからきくと、こうしたことは起こることで、
問題ではなかったとのことでした。
しかし、深夜のことですからあわてます。何か悪いことが起こったのではないか
と思うと、なかなか眠れず、睡眠不足になってしまいました。
それではこのへんで
(2022年3月17日)