平日は4時20分に起きるようになって二ヶ月半。

実は出来たら4時起きにしたいのだが、どうしても難しい。もう少し頑張ってみるが、4時20分が限界かも知れぬ。


実は生まれてこの方30年、ずっと夜型人間だった。

ゲーム大好き人間で、社会人になっても深夜1時までだらだらゲームして7時に寝不足で起きるのが日常だった。通勤電車の中ではずっと寝ていた。

まさに『ずっと今日が終わらない 明日を始められない』(Creepy Nuts『よふかしのうた』)である。今日に満足していないから寝られなかったのだ。


しかし実際に工場作業員になり、ようやく尻に火が点いた僕は、生活に変化を起こす方法を調べ始めた。そこで大抵の人が「朝にタスクをこなせ」と言っている。とりあえずやってみることにした。つべこべ言うのをやめた。それどころじゃねえ。




ここからが大事なところで、早起きに必要なことは2つある。

1、4時半起きを既定事実と思い込む

2、早く寝るためにやることを選別する


1、4時半起きを既定事実と思い込む

「なんだ、思い込みかよ」と思われるかもしれないがちょっと待ってほしい。この思い込みの効果は「意志の介在」を排除することにあるのだ。

僕は意志が弱い。そしてここまで人生転げ落ちてきた。だからこそ「やりたい、やりたくない」を考える隙を与えないことにした。4時半起きは決まっていることなのだと思い込むことにした。機械的に起きると言ってもよい。


すると、3日目に不思議なことがおきた。

実はすでに4時半起きを決めたことを後悔し始めていたのだが、直後にビックリして目が覚めた。

なんとドアから出ていく自分が見えたのだ。

誓って盛ったりしていない。僕は慌てて自分の背中を追いかけるように起きた。

この体験から早起きは習慣となったのだ。


2、早く寝るためにやることを選別する

早く起きるには早く寝るしかない。

睡眠時間を削るのは無駄なことだ。早起きしてもやりたいことが十分にできなきゃ意味がない。

とりあえず就寝時間を決めよう。僕の場合、21時半就寝で7時間睡眠は確保することにした。

じゃあ21時半に寝るためにどうしたらいいか?


まずは、普段自分が帰ってからやっていることを片っ端から書き出す。

次に書き出したことに優先順位をつけて、優先順位の低いものから消していく。優先順位の高いものは、ざっくりと所要時間を計算して、就寝予定までの時間を割り振る。

ちなみに僕の場合は真っ先にゲームが消えた。

ゲーム、SNS、ネットニュース、ポルノは意図的にセーブし続けている。そうしなきゃ空き時間を作るのは無理だった。逆にこいつらをやめてしまえば、やることがなくなる。だから寝る。そういう生活になった。


一度やめてしまえば、やめてしまったでさしたる影響はなかった。

以前は「一生ゲームをやめることはないんだろうな」と思っていたくらいゲームばかりしていたが、禁断症状のようなものはまったくでなかった。多分、単純に暇潰しだったのだろう。


以前も書いたが、新しい習慣を始めるには、古い習慣と置き換えるしかない。やめてもいいが、何となく習慣になってやめられないことがあるはずだ。それを見つめ直すことが習慣形成の第一歩なのだ。