家族というもの | さいたま市で楽しくジョギング

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「おやすみ」暗い部屋の中で、ぼそりとつぶやく。まるで独り言のように、小さな声をだす。返事は期待していない。


「おやすみ」と、声がした。妻だった。夜遅くにもかかわらず、まだ起きていたようだ。妻は寝つきが悪いほうだ。この暑さのなか、なかなか眠れなかったのだろう。決して私の眠りをまっていたわけではない。

独り言のつもりでつぶやいた言葉が、返事があったことで、会話へと昇進した。言葉もさぞかしうれしかったに違いない。私自身もなんとなく寝る儀式が完結したようで、安心感をもらうことができた。家族がいるということは、こういうことだ。いいことだと思う。

安心しきった僕は、あっという間に眠ってしまった。エアコンをつけてない暑いか部屋で、こんなにも寝苦しい環境にもかかわらずである。

その後に起こったことを、私は知らない。妻がいつ眠りについたかも知らない。ただ、一つだけ覚えていることがある。

「いびきがうるさい」と同時に、背中をけられたことである。これが家族である。