先日、JR川越駅の構内を歩いていたら、掲示板に貼られた「大地酒まつり」の案内が目に留まった。キャッチフレーズは、「正々堂々と昼飲みしよう!」だ。

 

その潔い響き?に誘われて、観光案内所に駆け込みパンフレットを所望した。

残念ながら、パンフレットは在庫無しだったが、丁寧に開催日程と会場を教えて頂いた。

 

開催は、6月2日(日)一日限りで、11時から15時までとのこと。

忘れぬように早速手帳に記入した。(こういう予定を入れるのは、いつもながらワクワクする)

 

当日は、別途所要があり、東京駅から地下鉄丸の内線、池袋駅で東武東上線に乗り継いで1時間ばかり。川越は都心からのアクセスが良く、内外観光客が多数訪れる訳が改めて実感できた。

 

場所は駅から徒歩5分程度の「ウエスタ川越」だ。施設内の多目的ホールが「地酒会場」、他に「グルメ会場」として、入り口前広場には多数の屋台が出店していた。

 

酒飲みオヤジは、当然地酒会場に直行。5年ぶりの開催のうえ、ランチタイムのこともあり、会場は予想以上の混雑振りだった。老若男女、家族連れ問わず、皆が思い思いの酒を楽しんでいる。

会場構成は、壁際に各種地酒、地ビールの屋台が並び、中央に顧客が飲食を楽しむスペースがとられている。まずは、出店の銘柄を確かめて回ろうとするが、すれ違いに苦労するほどだ。

加須の「力士」、小川町の「帝松」「晴雲」、飯能の「天覧山」、さいたま指扇の「世界鷹」などなど、埼玉県地酒の有名どころが参加している。(酒飲みはこれを見るだけで嬉しくなる)

 

この頃、あまり飲んでいない酒を選ぼうと、まずは加須の力士、続いて小川町の晴雲をチョイス。

それぞれ1杯100円で試飲できるのが良い。

 

力士を味わいながら、子供の頃に力士のテレビCMが流れていたことを想い出す。

「せいしゅ力士はうまい酒、りきし~」のメロディが浮かぶ人は結構なベテラン層だ。

 

小川町の酒では、松岡醸造の帝松を良く飲む。しかし、今日は晴雲の純米酒。これも辛口の美味い酒、秋口に燗にして煮魚を肴に一杯といった感じだ。

 

ランチがまだだったので、地ビールを飲みながら、外のグルメ会場で何か食べようと、氷川ブリューワリーのクラフトビールを注文。(さいたま市民当然の選択)

 

店員さんお勧めのビールは、フルーティーな香りが特徴でなかなかいける。これをチビチビ飲みながら、外のグルメ会場へ向かう。

 

定番のたこ焼き屋、ラーメン屋、餃子屋などの屋台が並び、グルメ会場のテーブル席はお客で一杯だ。餃子を食べようと思ったが、注文待ちが長蛇の列、諦めて隣のブラジル屋台料理、名前は失念したが、小さな俵型のコロッケのようなものを頼んだ。(たっぷりケチャップとマスタードをかけて)

会場の端に、ようやく空いたベンチを見つけ、ブラジル・コロッケを頂戴する。日本のポテトコロッケとは違って、ホクホク感は無く、ねっとりした食感だ。しかし、これはこれで美味い。

 

真夏の炎天下、ビールをジョッキで流し込みながら食べたら美味いだろうと思う。(今回は料理を入手する前に、ビールを飲んでしまい、肝心な時にほとんど残っていなかった。残念!)

 

コロナ禍以降、日本全国でこうしたイベントが再開されている。休みの日には、家族連れで、あるいは一人でも、こうした会場に足を運び、気に入りの酒を探すのも楽しいものだ。