国道17号バイパス沿いに、与野公園という地味な公園があることをご存じか。

ところが、この公園は明治政府が公園制度を発足させた際、浦和の調(つきのみや)公園、行田の水城公園に次ぐ、埼玉県3番目の公園として開園(明治10年)した由緒正しき公園なのだ。(ちなみに大宮公園は明治18年)

そして、この公園は毎年5月になると、一躍注目をあつめる。それは昭和52年に開設されたバラ園の春バラが見頃を迎えるからだ。約180種類、3000株の色とりどりのバラが、その美しさを競い合うのだ。

 

我が家も、ゴールデンウイーク中の恒例行事として、今年もやって来た。当然と言えば当然だが、駐車場の入り口は順番待ちの車で大渋滞。(20分ほど並んで駐車出来た)

バラの名前には、英語、仏語など欧州語が多い気がするが、原産地はチベット、中国雲南省、ミャンマー辺りだそうだ。ギリシャを経由して古代ローマに伝播し、ヨーロッパ文化に定着したらしい。

大ぶりな花弁にはっきりとした色彩、豪華で個性的な形状だが決して下品ではない。西洋の貴婦人(勝手なイメージです)を思わせる佇まいに、多くの人が魅入られるのはよくわかる。(それから、うっかり触れば棘に刺されます)

今年の与野公園ばらまつりは、5月11日(土)、12日(日)両日開催だ。食べ物・飲み物、各地の名物・雑貨類の屋台は出るが、バラ苗木の即売は行われないようだ。バラの花を愛でるなら今が見頃、早めに出かけることをお勧めする。

 

ばらまつり当日、駐車場は相当混みあうだろうから、土地勘のない方は、JR埼京線与野本町駅から歩くことをお勧めする。(15分程度)