2月1日、東京都中央卸売市場豊洲市場に隣接し、食楽棟「豊洲場外江戸前市場」と温浴棟からなる施設「千客万来」が開業した。天気も良かったので、ゆりかもめ(豊洲行き)に乗り、東京湾越しの東京タワーなど、のんびりと見物しながら向かった。(JR新橋駅から、市場前駅まで、レインボーブリッジを渡り、お台場を経由して約30分)

 

開業3日目で、さすがに混んでいたが、外国人観光客は予想したほど目立たない。今週末から始まる春節(2月10日)休暇には、中国からの観光客も加わり、更に賑わうはずだ。そして、3月半ば以降は桜の花見、続いて夏季休暇へと繋がってゆくのだろう。

建物の中は、寿司など和食中心に多くの飲食店、海産物の小売店、土産物店などが、1F,2F,3Fとびっしりと入っている。海外観光客にとっては、各種グルメを見物しながら、気に入った店で飲食も出来るし、外のテーブルで、酒を飲みながら料理を食すことも可能だ。帰りがけに土産物屋で、気に入った日本土産でも変えば極めて効率的、時間の無い観光客には有難いはずだ。

東京都中央卸売市場が、築地から豊洲に移って既に5年になる。しかし、築地の場外市場も依然として健在だ。築地と豊洲はわずか3,4キロ、新鮮な魚介類の仕入れに不自由はしない。

 

築地の名前は、国内外に知れ渡っており、ネームブランドは高い。都心からのアクセスは良いし、ショッピングの中心地、銀座から歩いても行けるのは強みだ。

 

築地で、寿司を始めとする和食や、魚介類、肉類のスナックなど楽しみにしてやって来る外国人は多い。

当然、地元の飲食店、家庭にとっては、鮮魚・干物など魚介類、出汁用の昆布や鰹節、海苔など、食材調達、生活に不可欠な場所だし、お節料理の季節など、まとめ買いをしたい時には、家が多少離れていても来たくなる。

 

店は少々?古びて、ゴミゴミしてはいるが、安く買えるという期待感と同時に、女将さん、お兄さんの威勢の良い掛け声など、生活感にあふれ、エネルギッシュな雰囲気にも惹かれるのだ。(もちろん、ランチに新鮮な肴をアテに一杯も計算に入っている。)

 

日本政府観光局の推計では、2023年訪日外国人旅行客数は、2500万人を超えコロナ禍前の8割まで回復したそうだ。そして、訪日客消費額は5.3兆円と過去最高額だ。インバウンドの主力だった、中国人観光客の戻りが遅れる中で、この数字はなかなかのものだと思う。

 

世界の訪問したい国ランキングでも、日本は上位に位置付けられており、円安の後押しもあり、今年は政府目標

6000万人に向けた再出発の年になりそうだ。豊洲、築地が海外観光客誘致の2枚看板になってくれると良い。