「いやー本当に暑いですね。」「エアコンなしでは、とても寝られません。」この頃は、これらが人と会う時の決まり文句だ。まだ梅雨明け前だと言うのに、夏本番を考えると空恐ろしい。

「あついぞ!熊谷」のキャッチフレーズをご存じの方は多かろう。昔は、猛暑で有名な街は限られていて、それらが最高気温を競い合っていた気がする。

 

ところがこの頃は、埼玉県内だけでも、越谷市だ、鳩山町だなどと、王者熊谷?を脅かすところが続出している。それに、都市部はヒートアイランド現象で、日本全国どこへ行っても暑い!暑すぎる!

 

最早、暑いということだけでは、その街の特色にも、売りにもならなくなった。そのせいかどうか知らないが、熊谷市も、例のキャッチフレーズを数年前から使わなくなったそうだ。

 

「ギンギンに暑い方がビールが美味い」ぐらいに思っていたが、もう、そんな悠長なことは言っていられない。(冷やしたジョッキで、ビールを飲めば美味いに違いないが)

 

東京の平均気温は、100年前に比べ3.2度上昇しているそうだ。巨大なビルが林立し、無数のエアコンから熱風が排気され、道路はコンクリートで固められているのだから当然か。

 

だだ、実感としては、ここ5,60年でも3度以上、気温は上がっている気がするが如何だろう。小学生の夏休み、気温30度は相当暑い日という印象だった。

 

今年は梅雨明け前でも、日本全国で35度以上の猛暑日が続き、静岡市では40度が観測された。

熱中症で搬送される患者さんも続出している。

 

「今日は生命に危険が及ぶ暑さです。」と、気象予報士さんが警鐘を鳴らすことも増えた。

(5,60年前の子らが、タイムマシンで今の日本に来たら、「日本はインドになった!」と驚くのではないか。)

 

ネット情報によれば、人間は体温が44-45度まで上昇すると、生存の限界に達するらしい。

体力のない人は、それ以下でも危険な状態になるそうだ。

人間は、体温を下げるために汗をかくが、湿度高くなれば、汗は水蒸気となって発散しなくなる。だから、気象予報士さんが言う通り、蒸し暑い中、気温35度の中に居続けることは、体温調整の限度を超える、とても危険なことなのだろう。

 

人間は恒温動物なので、体温を一定に保つ機能を持つ。ただ、その機能の限界を超える天候が発生している以上、文明の利器(エアコン)を活用し、炎天下での無理は避けて生活する以外ない。